トランプ2.0(1)

ある大学教授がニュース番組の中で、「今回はトランプ2.0ではなく、トランプ0.0である」と発言されていました。これはトランプ前政権ではブレーキ役がいたが、今はブレーキ役が不在であり、やりたい放題であるという意味のようです。

そのトランプ大統領の政治手法といえば「ディール(deal)」が印象的です。「取引」と訳されるのが一般的ですが、「トランプ大統領のディール」ということで、調べたところ以下のような回答でした。

●「ディール(deal)」は「取引」だけでなく、「合意」や「妥協」といったニュアンスを含む場合もあるため、互いが納得できる形で話をまとめる意味合いが強いということです。また、トランプ大統領合は、ゼロサム的(勝者と敗者が明確になる)な見方が強いので、「交渉」、「駆け引き」、「実利的な合意」といったニュアンスが加わることも多いとのことでした。

トランプ政権においては、特に「連邦司法の保守派化」と「Schedule F(連邦職員の再編・解雇権限を大幅に拡大するもの)」の2つが気になっていましたが、後者については連邦裁判所に複数の差し止め訴訟が提起され、施行は事実上ストップしているとのことです。

「輸入規制・関税」に関しては、国家安全保障上の理由だけを考えれば、頭から否定することはできませんが、大きな物議をかもしていることは間違いなく、国際協調の問題だけでなく米国内の経済においてもインフレ再燃の原因として大きな懸念となっています。

規格外のトランプ大統領による2.0の始まりは、米国が権威主義国家を志向する可能性もあり、歴史的転換点の入口にいるのかもしれません。ドナルド・ランプという人を知ることが、トランプ政治の本質に近づけるのでないかと思い今回の本を購入しました。『トランプ思考』という本の原著タイトルは『Think Like A Champion』です。内容はトランプ大統領の成功への軌跡や逆境からの復活です。

著者:ドナルド・トランプ

訳者:月谷真紀

発行:PHP研究所

出版:2016年7月

 

原著は2009年4月なので約7年前ということになります。

 

ブログは最初に、最も印象に残った“目的を見出し、目的に生きよ”をご紹介しています。それ以降は目次に沿って大事だなと思った箇所を列挙させて頂いています。

序文―ロバート・キヨサキ

はじめに

※目的を見出し、目的に生きよ

●自分自身と自分の仕事に嘘をつくな

●人生で成功するには常識とハードワークが必要だ

●チームプレイであることの大切さ

●人生には感謝すべきことがたくさんあると気づくべきだ

●学びは新たな始まり

●即断力を養うために学ぼう

●完全性を追求せよ

●高次元の自己にチャンスを与えよ

●知恵を身につけたければ、まずは知識と経験が必要だ

●学ぶほどに自分の無知がわかるようになる

●チャンピオンの発想をせよ

●人生はアート、仕事はアートだ

●物事を関連づけて考えられるようになろう

●恐怖心に立ち向かう

●想像力はお金に賢くなるための鍵

●ビジネスで成功するのは生まれ持った才能か

●短く、早く、単刀直入に事を成せ

●仕事に対して正しい考え方(マインドセット)を持て

●維持するには勢いに気持ちを注げ

●失敗と過ちから学べ

●自分の成功を人に話せ

●経験と知識と先見性が揃えば百万力

●混乱から変革が生まれる

●金融リテラシーを身につけろ

●運に働いてもらう

●成功は次なる成功の始まり

●見切りをつけなければならないときもある

●常に大局観を持て

●最高の人間を集めよ

●勝者は問題を、実力を証明する一つの方法と見る

●決意と忍耐にまつわるレッスン―信念を貫いて勝て

●仕事にはテンポをつくれ

●いつでも自己最高記録を更新できる

●人から順風満帆だと思われた私

●私情をはさむな―これは仕事だぞ

●天才の発想をせよ

●流れに逆らえ

●ポジティブに考えよう

●成果を達成する方法は人それぞれ

●目的を見出し、目的に生きよ

●自分のスタンダードを設定せよ

●直観に従え

●観客を知れ

●何があろうと、警戒を緩めるな

●評判を築く

●「努力するほど幸運が近づいてくる」

●金持ち入門

●好きな人たちと仕事をしよう

●ビジネスの世界で成功するために知っておくべきこと

はじめに

・『学生時代、父フレッド・C・トランプから毎週、心に響く偉人の名言が送られてきた。その多くはリーダーシップに関するもの、いかにして人生の勝者になるかを語るものだった。私はそれらの名言から多くを学んだし、今でも参考にしている。本書にも引用して読者にご覧いただくことにした。』

※目的を見出し、目的に生きよ

・『人生について一つ学んだのは、人生とは発見の連続だ、ということである。人生の始まりは発見に満ちている。その後もずっとそうあるべきではないだろうか。自転車が乗れるようになったときのわくわくする気持ちを覚えているだろうか。子どもが初めて歩き出す姿を見たことはあるだろうか。世紀の一瞬だ。毎日そんな感動に出会えたら、人生の英知に近づいていけると思う。

アルバート・アインシュタインは「新しいアイデアに対して開かれた精神はけっして元のサイズに戻ることはない」と言った。同感だ。一度歩くのを覚えたら、もうハイハイに戻ろうとは思わないだろう。あたりまえだ。人には誰でも人生の目的がある。それは自分の可能性を精一杯生きることだ。

実に単純なことなのだ。自分の才能と能力を理解するだけでいい。ただし、簡単だとはいっていない―単純だといったのだ。周囲の雑音に惑わされて、自分を見つめる静かな時間を持てないときもある。私たちは一日中、外からの情報にさらされている。騒音のただ中で自分自身の中にある情報に耳を傾けられる平穏な時間を見つけるのは至難の業だ。本来の自分に戻るためにはまず、外界から自分を遮断しなければならない。

私は忙しい人間だが、心の均衡を保つために毎日朝と晩に静かな時間を確保している。それが私の生活の中心になっている。ネガティブなものや有害なものに振り回されるのはごめんだ。踏みならされた道から外れよ、といったエマーソンは正しい。この言葉の意味は、他人の人生を歩むことはできない、自分の人生、自分の目的だけをひたすら見つめる時間を持て、ということである。

これは個人にとってだけでなく世の中にとって大切な問題だ。歴史上最悪の出来事が起こったのは、人々が自分の頭で考えるのをやめ、他人の考えを聞くようになり、さらには他人の追従するようになったときだった。それが独裁者の台頭を許してしまう。そのようなことは何としてでも避けよう。まず個人のレベルでやめる。そうすれば自分だけでなく世の中が正気を保つのに貢献したことになる。

仕事における私の目的は、毎日自分の力の及ぶかぎりベストを尽くすことだとわきまえている。それが私の掲げるスタンダードである。私のスタンダードが高いところにあるのは若いときに自覚した。本質的な価値観という言葉を聞いたことがあるだろうか。本質的とは基本の、生まれ持った、本来の、という意味である。本質的な価値観は奪い取られたり揺らいだりしない。これも何物にも負けない強さの一つの形である。

発見とは、以前は知らなかった何かを見つけ出すことをいう。目的とは実現すべき意図あるいは目標だ。人生には目に見えるものと見えないものがある。あなたにとって最も良い形になるようにそれぞれのバランスを取ろう。私はきわめて現実的な仕事に就いているかもしれないが、その一方で人生の不思議を感じる心も持ち合わせている。だから常に探検隊のような気持ちでいられる。自分に目隠しをしたり限界を設けたりしてはいけない。

人生の目的を見つけるには一生かかるかもしれないし、あるいは五歳のときすでに見つかっているかもしれない。万人共通の決まった時間割などというものはない。だからこそけっしてあきらめてはいけないし、毎日何かを発見し続ける理由もそこにある。人生を成功させる素敵なレシピでもある。自分の道を歩めば、行くべきところにたどり着ける。自分の世界を広げよう! 大きく発掘し、でっかく生きよう。

自分自身と自分の仕事に嘘をつくな

・『自分自身と自分の仕事に嘘をつかないことこそが資産である。資産には守るだけの価値があるのを忘れないでほしい。信念を守り通すのが簡単だとは誰もいわないだろうが、守り通さなければならないと私は信じている。でなければ、あなたのやっていることは何だというのか、誰のためにやっているというのか。直球勝負でいこう。長い目で見ればあなたは豊かに―いろいろな意味で―なるはずだ。』

学びは新たな始まり

・『古代ギリシャの昔、ソクラテスが「私が知っていることが一つだけある。私が何も知らないということだ」と言ったのはつとに有名だ。かの名高い哲学者の言葉にしてこの厳しさだ。おかげでソクラテスは素直な心で日々知識を吸収していったのだ。頭の中の黒板をまっさらにして一日を始めよう。心をオープンにして新たな始まりを迎い入れよう。

私が何でも知っているつもりで事業を始めていたら、スタートを切る前から終わっていただろう。そんな愚を犯してはならない。どの業界にも隠れた側面がたくさんある。一見単純な物事がどれほど複雑にできているかを思い知るはずだ。』

高次元の自己にチャンスを与えよ

・『高次元の自己にチャンスを与えれば、人生は最高のアドベンチャーになる。私たちは誰でも、自分にしかできない何かがある。それが何かを見つけ出し、情熱を傾けてそれに向かって努力するのが私たちの務めだ。だから無為に生きるな。飛び込んでチャンスをつかめ。』

チャンピオンの発想をせよ

・『特に苦労が多い日に私はよく、これは競技なんだ、くじけずに走り抜けなければならないと考える。するとなぜか不屈の心が湧いてくる。負けたと思って終わりたくないからだ。ビリー・ジーン・キング(テニスプレーヤー)は「チャンピオンは責任を背負っている。ボールがネットを超えて来るとき、私がそのボールを必ず取るつもりだということを、誰もが信じてくれていい」と言った。彼女の言葉が私にはよくわかる。私もその点はまったく同じだからだ。』

人生はアート、仕事はアートだ

・『芸術家は自分の理想、自分のミューズ[芸術家の創作意欲をかき立てるもの]―それが何であれ―に身を捧げ、どこまでも完璧を追求する人間とされている。すばらしい資質だ。彼らは求める結果を手にするためならどんな苦労もいとわない。2005年にある図書館でベートーヴェンの自筆の草稿が発見された。草稿には線で消して書き直した跡が無数にあり、書き込みすぎてところどころページに穴が空いている箇所もあった。この作品は晩年のものだとわかっているから、ベートーヴェンは当時駆け出しの作曲家だったわけではない。これが彼の仕事のやり方だったのだ。ベートーヴェンは自分のベストに届かなければ我慢できない完璧主義者だった。誰に認められようとしたのでもない―ただ一人、自分自身を除いては。音楽家ならぬビジネスマンにとっても、これは理想のあり方ではないだろうか。

どこまでベストを極められるか、自分との勝負だ。これは起業家の発想である。他人との競争は自分自身のスタンダードを下げてしまいかねないのを起業家はわきまえている。厳しく聞こえるかもしれないが、本当のことだ。自分自身のビジョンを持ち、そこから気持ちを離してはならない。』

物事を関連づけて考えられるようになろう

・『このエッセイの冒頭に挙げたエイブラハム・リンカーンの言葉(“昨日の自分より賢くなっていない人間を私は尊敬しない”)に、私があなたに伝えたいことが凝縮されている。学べる人間についてのハクスリーの言葉(“経験は学べる者にしか教えてくれない”)にも言い尽くされている。学ぶ姿勢を持つことには、いつまでも若くいられるという特典もある。何でもわかっているつもりでいると老け込むうえに、新しいことが頭に入らなくなる。だからそんな落とし穴は避けて通ろう。』 

恐怖心に立ち向かう

・『事業を経営するのは怖いだろうか。この質問を別の言葉でしなおしてみよう。自分で事業を経営するうえで懸念はあるだろうか。なぜ? 具体的に何が気がかりなのだろうか。恐怖よりも懸念を分解するほうがはるかにやりやすい。恐怖心はクリエイティブ思考を邪魔するだけの障害物になる。客観性を持つとその障害物が取り除かれ、クリエイティブなアイデアが出てくるようになる。

恐怖心への対抗手段はごく簡単、問題解決である。投資や不動産計画や事業経営を、あるいはその全部を考えているなら、いずれも個々の思考単位に分解して順序立てて取り組めばよい。一種のジグゾーパズルのようなものだ。全体が見えてくるまで一つひとつのピースがあてはまる場所を探してやらなくてはならない。』

・『恐怖心をあなたの人生の一隅たりとも忍び込ませてはならない。それは敗北主義であり、ネガティブな感情である。ただちに見つけて消し去ろう。恐怖心を問題解決の姿勢と自信とハードワークに置き換えよう。この方程式を日常の習慣にすれば、あなたは恐怖心に動かされるのではなく、力を握った立場で物事に対処するようになる。これぞ勝利の方程式である。』

失敗と過ちから学べ

・『困難な状況への対処の仕方には人間性がよく表れる。逆境に対応する場合、その状況をどう見るかも重要な要素である。同じ出来事で破滅する人もいれば、いっそう強くなる人もいる。だから私はいつも自分にこう問いかけているのだ。「これは取るに足りないことか、それとも大惨事か」と。困った状況のさなかで、それが理性のよりどころとなる。

前に情熱が成功に必須の要素だと述べたことがある。理性もまた必要だ。失敗や過ちを犯したら、それは理性や客観性を用いる良い機会かもしれない。経験から何かを学ぶチャンスでもある。一つの扉が閉じれば別の扉が開くということわざもある。別のチャンス、別の機会が待っているという意味に私は解釈している。ただしそれに対して心をオープンにしておかなければならない。開いた扉が見えているはずなのに、扉が開いていることも、ましてその重要性にも気づいていなかった人たちを私は何人も知っている。

私にとって状況が大きく転換したときのことを覚えているが、そのとき学んだのは、常に集中力と勢いを持ち続けなければならないということだった。以前にもこの二つの成功の秘訣に触れたが、なぜかといえば私はこの二つを痛い思いをして学んだからだ。集中力を失ってたちまちいくつもの失敗に見舞われたことがあった。しかし別の考え方もできる。前に進む勢いさえあれば、問題は一過性のものにすぎない。誰でも苦境を経験するが、ポジティブな態度で前に進み続ければそれは取るに足らないことになるのだ。』

自分の成功を人に話せ

・『エゴを持ち、それを自覚するのは健全な選択である。エゴは意識の中心にあり、目的意識を与えてくれる。エゴのない人は生命力に乏しいし、エゴがありすぎれば横暴な性格になりやすい。何事もそうだが、ほどよいバランスが大切である。エゴはあなたの勢いを前に送り続けるのに役立ってくれる。あなたを生き生きとさせ、生産性を高めてくれる。集中力をしかるべきところ、つまりあなたの仕事から離れないようにしてくれる。しばらく経てば、人に自分の成功を離さなくてもよくなる。すでに知れ渡っているからだ。エゴをおろそかにしてはいけない。』

※エゴは日常では、「自分勝手」「自分本位」といった否定的なニュアンスでも使われますが、心理学や哲学で「自我」「自己」の意味で使われ、自分自身を中心に考える意識を指します。

金融リテラシーを身につけろ

・『今のあなたにそう思えるかどうかはともかく、私たちはみなビジネスマン、ビジネスウーマンである。あなたがアートを愛していてアートではお金を稼げないとしたら、やがて世の中はすべて、アートでさえもビジネスなのだと悟るだろう。だから私はウォーホールの「儲かるビジネスは最高のアートである」という言葉が好きだ。それは事実なのだ。そして私がビジネスをアートと考え、情熱を込めて取り組んでいる理由もそこにある

画像出展:「22の名言とエピソードで知るアンディ・ウォーホル

『Making money is art and working is art and good business is the best art of all.(お金を稼ぐことはアートだ。働くことはアートだ。ビジネスで成功することは最高のアートだ。)』 

画像出展:「万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチの名言からわかる本当に大切な事

シンプルさは究極の洗練である

このページはイラストレーターの高見真弘氏の記事です。高見氏は、「レオナルドのように、常に学び続け、挑戦することで、成功を掴むことができるのではないでしょうか。」とのお話をされています。アートとはこのよう事かも知れません。

・『金融の世界の仕組みを知らない人があまりにも多いことに私は驚いた。普通株、新興市場、資産運用、商品、投資信託、ヘッジファンド、年金、株式、債券、抵当権などは高校生にもなれば常識として知っておかなければならない。アメリカの教育制度で大きく見落とされている点である。すべての生徒がこれらの仕組みを頭に入れ、ゆめゆめ金融の「専門家」が一から十まで教えてくれるなどと期待してはいけないのである。自分で知っていなければならない。アメリカは資本主義社会だ。それは良いことであるが、自分で注意しなければならないということでもある。』

・『声を大にしてあなたにアドバイスしたいのは、金融リテラシーを身につけろということだ。あなたの想像も及ばないほど非常に役に立ってくれる。どうか私のアドバイスを聞いて注意を払ってほしい。手始めに、毎日コンピュータを立ち上げたときにヤフーのファイナンスページをクリックするのでもよい。一日に2,3回、市場をチェックしてユーロや円に対するドルの動きを見てみよう。チャートやトレンドが読めるようになろう。関連記事を読もう。これはごく初歩だが、あなたの物の考え方を正しいチャンネルに合わせてくれる。そのことがあなたの人生の質に大きな変化をもたらすかもしれない。』