衛生管理

1.使用する鍼

当院では患者様毎に専用鍼を用意し、2回目からは常に高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)にて完全滅菌された状態の鍼で施術を行います。また、当院で使用している鍼は柔らかくしなやかであるという特徴があります。施術ではシャーレに入れた40本の鍼を本治(全身調整)と標治(局所治療)に使います。

なお、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)による滅菌とは、高温と圧力で飽和水蒸気を作り加熱するとで、すべての微生物を滅菌します。医学・生化学・工学などでも広く使用されています。

2.滅菌

鍼は使用後、鍼尖や全体に傷みがないかチェックし、品質が良くない場合は磨きクロスで研磨するか廃棄扱いにします。なお、廃棄は専用のBoxで保管し、量がまとまったら業者に依頼します。問題のない鍼は鍼尖に付着したタンパクや脂肪をエタノール消毒液を浸みこませたカット綿で拭き取り、個人毎の専用試験管に入れ、オートクレーブにて滅菌します。鍼管も同様にカット綿で拭き取った後、オートクレーブで滅菌します。当院では132度で10分間滅菌を行っています。

3.専用鍼の保管

専用試験管は氏名を記入することで取り違えをなくします。滅菌後は紫外線殺菌保管庫に入れ衛生的に保管されます。

4.患者着、ハンドタオル、枕カバー(紙)の取り扱い

施術に使われる患者着、ハンドタオル、紙製枕カバーは患者様毎に交換しています。