基本方針
1.患者さまの自然治癒力を本来のあるべき姿に戻すこと。
2.エネルギー素の気血津液を調えること。
3.筋肉を軟かい状態にして血行を高め、臓器と組織に酸素と栄養素を送ること。
4.丁寧な仕事を行うこと。
治療法
1.本治
・決定した治療方針(証)に基づき、虚した経絡の変動を調節するために、手足およびお腹や背中にある要穴に補法を行い経絡の変動を調える。
2.標治
・病める個所、体表に現れた硬結、陥下、圧痛点等の生きた経穴(ツボ)を触診により把握し、補瀉法を行うことにより痛みなどの問題を取り除く。
・筋肉や腱などに発生するトリガーポイントは離れた部位に関連痛を引き起こすので、治療点を探す時に関連痛の可能性を考慮する。
鍼灸治療が特に有効な患者さま
1.自律神経を調整し、血行を改善し、自らの自然治癒力によって健康な心身に整えたい患者さま
鍼灸では「病」の前段階を「未病」といいます。そして病に至ることなく未病の段階で健康を取り戻すのが鍼灸治療の狙いの一つです。また、なってしまった病は、患者さま本来の自然治癒力のパワーによって、健康を取り戻します。このように鍼灸治療は自律神経を調え、自らの自然治癒力というパワーを復活させることにより、自らの力で健康になることを目指します。
2.筋肉が原因の痛みやしびれ等の問題を解決したい患者さま
加茂整形外科医院の加茂淳医院長(著書は「トリガーポイントブロックで腰痛は治る!」など)はおよそ30年前から筋肉が原因の問題に取り組まれています。また、東京慈恵医科大学付属病院 北原雅樹ペインクリニック診療部長(著書は「肩・腰・ひざ…どうやっても治らなかった痛みが消える!」など)は著書の中で、「いつまでも治らない慢性の痛みの多くは筋肉の痛み(筋肉のコリ)が原因です。」と断言されており、トリガーポイントに対する処置を実践されています。
もちろん、筋肉以外の原因でないかどうかを慎重に検討することが第一ですが、その結果、筋肉に問題ありとなった場合、「痛み止め」や「湿布」あるいは「電気治療」などは、いずれも筋肉の問題を根本解決する手段としては、効果の高いものではありません。しかしながら、加茂先生や北原先生のような整形外科医はまだまだ少ないのが現状です(2015年9月時点)。従って、現実的には筋肉の問題であれば、整形外科ではなく鍼灸院の方が効果的な治療を受けることができます。
自治医科大学さまのサイトで見つけたNEWS LETTER Vol.94(pdf)です。
『運動器超音波診療が大ブレイクしている理由』
「~現在ではX線診断できる疾患より超音波診断できる疾患の方が圧倒的に多いことが分かってきました。今では外来患者さんの6割にエコーを使いますが、X線撮影は数例、全体の1割以下です。~」
補足)筋肉などの軟部組織といわれるものは、X線撮影では写りません。
注)当院では超音波診断装置(エコー)を使ってはおりません。
こちらは、“日本整形内科学研究会”の木村裕明先生のYouTubeです。私には注射器によるハイドロリリースはできませんが、大変参考になります。
☆自然治癒力とは(2018年10月19日追記)
最大のテーマでありながら、曖昧な部分があった ”自然治癒力” は、「がんと自然治癒力」というブログの中で、自分なりの結論に至りました。それは次のようなものです。
『自然治癒力とは体外、体内の危険と対峙するためのものであり、その働きは“ストレス適応と栄養代謝”と言えるのではないか』
詳細は「がんと自然治癒力13(まとめ)」の後半部をご覧ください。
【科学も認めるはりのチカラ】という、公益社団法人日本鍼灸師会さまが発行してる資料です。
◆鍼の効果の本質—-向ホメオスタシス
◆鍼治療の自律神経調節・抗ストレス作用、鎮痛作用
◆鍼刺激による血液循環改善作用の反射性メカニズム
◆世界で注目される「はりきゅう」
※東京都鍼灸師会さまのサイトで見つけました。
"運動が細胞内部にもたらすメリット”
左は、寿命を左右する”テロメラーゼ”という酵素を発見された功績で、2009年、ノーベル生理学・医学賞を受賞された、エリザベス・H・ブラックバーン先生の著書「テロメア・エフェクト」に書かれている内容です。
筋肉痛は運動によって筋線維が傷つくことによって起きるものとされています。一方、鍼の太さは0.16mm(1番鍼)、刺しても多くはほぼ無痛です。しかしながら、分子レベルで考えればたいへんな衝撃です。この、鍼によって生じる筋線維のダメージも、運動によって生じる筋線維のダメージも、その後のダメージを回復させるメカニズムは基本的に同じではないかと思います。[ミトコンドリアの生成については、運動などにより骨格筋で発現誘導される、PGC-1αが関与しています。]
つまり、鍼治療は運動と同じように、オートファジーやアポトーシスという重要な機能を呼び起こし、結果的に体内を掃除して、健康に貢献しているものと思います。
画像出展:「テロメア・エフェクト」
参照ブログ:がんと自然治癒力9
1964年 東京オリンピック 金メダル
女子バレーボール監督 大松博文氏の色紙です。
気づきの「魂」を磨いていきたいと思います。
TOKYO 2020
幻のチケットです。くじ運の悪い私が当たったのですが。。
特に、女子1500m、田中希実選手の力走をトラック前方7列目から見られたのに、と思うと新型コロナを恨めしく思います。
2021年8月2日 晴れのち曇り
競技・種目
9:00 男子ハンマー投げ予選
9:35 女子1500m予選 田中希実
10:20 男子走り幅跳び決勝 橋岡優輝
10:30 女子200m予選
11:50 女子100mハードル決勝