寝違え

概要
不自然な姿勢で眠り続けた時に起こります。通常は何かの違和感や異常を感じると、目がさめたり無意識のうちに首の姿勢を変えますが、疲労や睡眠不足あるいは泥酔状態で眠ってしまうと、これらの反応がなくなり、不自然な姿勢のまま寝続けてしまうことがあります。この結果、虚血から局所的な炎症が起こり、特定の動作で痛みが出るようになります。通常であれば1週間から2週間で自然治癒されます。

 

ポイント
1.通常であれば1週間から2週間で自然治癒します。
2.鍼灸治療では僧帽筋、胸鎖乳突筋、斜角筋群、肩甲挙筋および多裂筋、回旋筋の状態を確認します。

 

補足説明
主に関係する筋肉は僧帽筋、胸鎖乳突筋、斜角筋群、肩甲挙筋ですが、痛みが強い場合は多裂筋、回旋筋が関係している場合もあります。この場合は第6胸椎の高さ(肩甲骨の1番下付近の高さ)まで刺鍼する時もあります。
鍼灸治療は、首の動きの確認をした後、関係する筋肉に置鍼を行いますが、特に動きの制約がみられる筋に対しては、3-5本程度を刺鍼した状態で、施術者が丁寧に、ゆっくりと首を動かす運動鍼を追加することにより、より即効性のある治療ができます。