サム・アルトマン1

サム・アルトマンにはイーロン・マスクに通じる強烈なリーダーシップを感じる一方で、イーロン・マスクとは全く異なる個性も感じます。それは“陰”と“陽”の違いという印象があります。また、色々調べたところ“Disruptor(破壊的変革者)”という名称が見つかりました。さらに日本語の“先導者”に関し、英訳するとどんな単語があるのか調べてみると、文語的あるいは比喩的表現として“Pathfinder”という言葉もあるようです。この“Pathfinder”として相応しい人物は誰ですかとAI(Perplexity)に質問したところ、トーマス・エジソン(「パスファインダー・オブ・テクノロジー」)、マリー・キュリー(「パスファインダー・イン・サイエンス」、マルコム・X(「パスファインダー・フォー・ブラック・パワー」)等の名前が出てきました。

AIは従来のCPUベースのコンピューティングパワーから、CPUに加え、GPU、LPU、TPU、APU、NPUといった様々プロセッシングユニットを組み合わせた新たなコンピューティングパワーを必要とする、従来とは全く次元の異なるIT基盤上に構築されるものであり、ニューロ・コンピューティングを柱とする“第二の情報革命”あるいは“新しい計算原理”と言われています。

画像出展:「CPU, GPU, LPU, TPU, APU, NPUの違いと特徴」

 ご参考:『CPU、GPU、NPU、TPUの特徴や違いについて解説

 

 

画像出展:「AIマップ

AI研究は拡大し、全体を俯瞰的に捉えることが難しくなっている。また、AI研究の成果を用いた多数のシステム(AIシステム)が実社会で活用され始めており、AIシステムとAI技術との対応も把握が難しくなっている。そこで、これから活躍するAI研究の初学者、およびAI活用を狙う異分野の研究者・実務者をターゲットとしたガイドとして、AIマップβ2.0を作成した。 

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AIによる企業業績や業務効率への貢献.pdf
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この情報革命をリードしているのは、DeepMindを抱えているGoogle、OpenAIをスピンアウトした元メンバーによって設立されたAnthropic、マーク・ザッカーバーグのMeta Platforms、ジェン・スン・ファンのNVIDIA、イーロン・マスクのxAI等(中国企業もあります)ですが、これらと比較しても、OpenAIを率いるサム・アルトマンは現在、最も注目する人物です。

『サム・アルトマン 生成AIで世界を手にした起業家の野望』は2025年10月発行と新しく、480ページの分厚い本でした。目次は非常に細かく分類されていたのですが、目次を見ればおおよその内容がつかめると思い、全て書き出しました。(最初のブログは目次だけのご紹介で終わっています。取り上げたのは“黒字”の部分です)

著者:キーチ・へイギー

訳者:櫻井裕子

発行:2025年10月

出版:ニューズピックス

プロローグ

クーデター前夜

●ピーター・ティールの警告

●「楽観主義者」サム・アルトマンとは何者か

●「AIによる人類存亡の危機」を懸念する人々

●シリコンバレーでは創業者が「神」である

●オープンAI本社にアルトマンを訪ねる

●「僕らが世界を導く声になれれば」

●本書は「書かれたくない」

●ビジョンを信じさせる力

●アルトマンの投資先

●「サムは権力を手に入れるのがものすごくうまい」

●アルトマンとは何者か

●アルトマン理解に欠かせない「家族」と「初期キャリア」

●史上最高のスタートアップ物語

●アルトマンを魅了する「ある思想」

PART1 出発 1975-2005

CHAPTER1

神童を生んだ「強烈すぎる両親」

●父、ジェリー・アルトマン

●住宅をめぐる人種差別

●サムも受け継いだ、ジェリーの「スタイル」

●徹底した楽観主義

●再婚

●「ディール・ストラクチャリング」の名手

●「神童」サム・アルトマン誕生

●再びセントルイスへ

CHAPTER2

「人を動かす」才能にめざめる

●受け入れられない「官民パートナーシップ」

●もがく両親

●兄妹たち

●サムとユダヤ教

●「サムにはもっとレベルの高い教育が必要だ」

●ジョン・バロウズ・スクール  https://jbhs.burbankusd.org/

●テックを通じて他人と興味を分かち合う

●ゲイの自覚

●「人にどう思われようと気にしない」

●恋人

●「ゲイ・ストレート同盟」を立ち上げる

●大学進学

CHAPTER3

「位置情報サービス」で起業する

●焦りと野心

●「親しみやすいが、心ここにあらず」な学生

●位置情報と携帯電話を利用して何かやろう

●「サムには『現実歪曲空間』を生む力がある」

●ビジコンでの出会い

●スタートアップ界の教祖ポール・グレアムの口説き文句

●人生を変えた、Yコンビネータでの面接

CHAPTER4

Yコンビネータ1期性になる

●「絵画」からすべて学んだポール・グレアム

●グレアム、伝説のハーバード講演

●「VCのやつらは最低だ」

●VCの最大の問題は「報酬の支払われ方」

●Yコンビネータ、誕生

●「欠点のある創業者」でも成功できる

●創業者プログラムの「1期生」に

●「サムだけが『ビジネス』の視点から見ていた」

●全米3位の通信キャリアCTOを魅了する

●NEAにレディエイトをピッチする

●Yコンビネータ「1期生」たちの活躍

PART2 成長 2005-2012

CHAPTER5

「ジョブズやゲイツと並ぶ逸材だ」

●「最初のタームシートで妥協しないように」

●セコイアのVC、グレッグ・マカドゥー

●セコイア・キャピタル

●「何があってもサムには会うべきだわ」

●「ジョブズやゲイツと並ぶ逸材だ」

●大学中退命令

●「ただの『一時休学』だ」

●レディエイトとユーチューブへの巨額投資

●完璧なタイミングでの起業

●テック宇宙の中心、パロアルトにて

●送り込まれた「大人」たち

●ザッカーバーグにとってのサンドバーグ

CHAPTER6

ループトで「敵を味方にする術」を学ぶ

●「できないことはない」というオーラを放つ

●「ループト」に社名変更

●ループト、初の製品発表

●シンギュラー・ワイヤレスCEOを抱き込む

●プライバシー問題への対応でアルトマンが学んだ「手法」

●「規則」をダシに議員を味方につける

●ループトの成長と「最大の問題」

●1%でも可能性があれば「成功する」と自分を確信させる

●アルトマンへの「不満」

CHAPTER7

スティーブ・ジョブズにシゴかれる

●通信業界をひっくり返したスティーブ・ジョブズ

●脱獄アプリ

●ジョブズの1行返信「弱いな」

●ジョブズに直接売り込む

●アップル開発者会議でのプレゼン

●「ハイパフォーマーの活かし方」をアップルから学ぶ

●フェイスブックからの1.5億ドル買収提案を断る

CHAPTER8

社員の信用を一気に失う

●強敵フォースクエア登場

●「サムには1人で突っ走る傾向がある」

●アルトマンCEOへの不信と解任要求

●疑惑

●マカドゥーが見抜いていた「アルトマンの人脈力」

●セコイアの「一石二鳥」

●アルトマン、セコイアの「秘密の花形スカウト」に

●パトリック・コリソン

●ストライプ創業を支援する

●CEO業務から解放される

●ループト、売却

PART3

飛躍 2012-2019

CHAPTER9

ピーター・ティールに投資を学ぶ 

●ピーター・ティール、伝説のスタンフォード講義

●ティールの真のねらい

●自分を見つめ直す時期

●核エネルギー

●ティールと「ヒドラジン・キャピタル」を立ち上げる

●ティールが見抜いた「アルトマンの長所と短所」

●「逆張り」をしないヒドラジン・キャピタル

●YCの「ゴールドラッシュ」

●アルトマンとティールの投資戦略

●シンギュラリティとエリーザー・ユドコウスキー

●「AIは大惨事をもたらす可能性がある」

●ティール、ユドコウスキーの後継者に

●汎用人工知能(AGI)

●ディープマインド

●「AGIは技術史上最大の発展になるかもしれない」

CHAPTER10

Yコンビネータ社長に抜擢

●Yコンビネータの社長に就任

●グレアムがアルトマンを後継者に据えた真の理由

●ためらい

●テックバブルの再来

●「経済成長」なくして民主主義なし

●新生YCのハードテック構想

●金融面での圧倒的な才能

●成功のコツは「自分と似た仲間を集める」こと

●VCを震え上がらせた、自社ファンドへの7億ドル調達

●苦境のレディット支援に乗り出す

●みずから難局に飛び込み信頼を築く

●『スーパーインテリジェンス』とニック・ポストロム

●「神の領域」に踏み込む野望

CHAPTER11

「非営利のAI研究所」構想

●世界初の「AI安全性会議」に参加したイーロン・マスク

●スカイプ創業者が後援する「生命の未来研究所(FLI)」

●マスクに接近する

●「AI倫理委員会」を設置したグーグルの真意

●高額報酬をともなう「安全性重視のAI研究所」構想

●グレッグ・ブロックマン

●ストライプ創業者のコリソン兄弟と出会う

●「人生にリハーサルはないよ」

●AI界の神童たちと出会う

●早熟の天才、イリヤ・サツキヴァー

●「人間の脳がAGIへの地図になる」

●「未来に来たみたいだった」

●メンバー候補を旅行に連れ出す

●YC内に「オープンAI研究所」誕生

●「非営利」にせざるを得なかったわけ

●サツキヴァ―を口説け

●「10億ドルを調達した、と発表しよう」

CHAPTER12

オープンAI創業と「効果的利他主義」

●オープンAI、始動

●王者ディープマインド製「アルファ碁」の衝撃

●コンピュート

●ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)実験

●「実現しうる最高の未来都市」を建設する:「YCシティーズ」

●伝説のアラン・ケイに「人類進歩研究コミュニティ」を託す

●「サムは文明の建設者だ」

●HARC、痛恨の失敗

●やさしき誘惑

●「次の大統領選に出馬する」

●家族

●ティールへの不満が爆発する

●「トランプ勝利」に打ちのめされる

●州知事選出馬をひそかに模索する

●オバマとの協調

●アシロマ会議

●「AI軍拡競争」を避けよ

●シリコンバレーに広がる効果的利他主義(EA)運動

●EA信望者を理事に迎い入れる

CHAPTER13

前代未聞の「株を持たないCEO」

●オープンAI、eスポーツで勝利

●マイクロソフト

●つかの間の前進

●生成AI時代を切り拓いた「トランスフォーマー論文」

●「前代未聞の巨大モデル」の訓練に一点集中する

●生成的事前訓練済みトランスフォーマー(GPT)

●マスク、「オープンAIの全面指揮権」を要求

●「オープンAIはテスラの1部門になれ」

●マスク、去る

●実質的なCEOに

●ミラ・ムラティ

●父ジュリーの死

●サンバレー会議

●投資家に還元する利益に「上限」をつける

●YCチャイナ

●サウジアラビア

●「初心」を忘れたYコンビネータ

●前代未聞の「株を持たないCEO」誕生

●理事会の刷新と拡大

●激怒するリヴィングストンとグレアム

●アルトマンがYCに残した混乱

●「資金調達」の達人

PART4

岐路 2019-

CHAPTER14

「危険すぎて公開できない」AI?

●「危険すぎて公開できない」

●亀裂の始まり

●「21世紀最大の発見かもしれない」

●「フューショット学習」が可能な脅威の「GPT-3」

●失意のブロックマンとLLM

●数百社を回ってGPT-3を試してもらう

●アニー

●2020年のパンデミック下で

●アモディ、競合アンソロピックを創業

●確率的オウム

CHAPTER15

世界を揺るがせたチャットGPT公開

●GPT-3を使ったゲームの炎上

●「社会を再構築する」野望

●ワールドコイン

●寿命延長と若返り研究にのめり込む

●核融合スタートアップ「ヘリオン」

●変わる私生活

●アニー

●「DALL-E2」公開

●ブライアン・チェスキー

●アライメント

●ウェブGPT

●EA信望者ヘレン・トナー、理事に

●「会話型(チャット)インターフェースは思っていたよりすごいかも」

●チャットGPT、公開

●号砲

●追い詰められたグーグル

●グーグル打倒の好機をつかんだマイクロソフト

●全世界を驚愕させた「GPT-4」公開

●アルトマン、ホワイトハウスと公聴会に召喚

●恐怖の特効薬は「情報を与えること」

CHAPTER16

CEO解任事件、衝撃の真相

●新任理事の人選をめぐる権力闘争

●相次ぐ理事の辞任

●利益相反

●たび重なる「アルトマンの嘘」

●不可解な「スタートアップ・ファンド」

●アニー、サムを告発する

●サツキヴァ―の警告「君はもっとミラと話すべきだ」

●ムラティの訴え

●積み重なるサツキヴァ―の懸念

●「彼らは信頼できるのか?」

●アルトマンの怒り

●アルトマンの「手口」

●スラックのスクリーンショット

●スパイ

●「サティアには伝えたの?」

●解任

●一瞬で広まるニュース

●社員が「アルトマン支持」に回った理由

●逆に追い詰められる軽率な理事会

●反撃

●「サツキヴァ―のクーデター」なのか

●アルトマン邸にて

●アルトマン、オフィスに現れる

●決着

CHAPTER17

さらなる難局へ

●「この時代に結婚できたことを幸運に思う」

●政治への野望

●空約束

●7兆ドル

●EA勢力によるAI規制の波

●圧倒的な資金力で政府に食い込むEA勢力

●「今は誰もが型破りになることを恐れている」

●内省

●マスク、オープンAIを提訴

●サツキヴァ―、去る

●安全性研究者たちの流出

●口止め

●her

●サツキヴァ―の危惧

●「セーフ・スーパーインテリジェンス(SSI)」設立

●「テック業界は規制されないことに慣れきっている」

●「人食い人種の王」

エピローグ

未来へ

●家族

●「AIのゴッドファーザー」の警告

●「信用できない人物が世界最強のAIを支配すべきではない」

●未来

●アルトマンの確信