健康を考えるうえで、自律神経は最も重要な機能だと思います。鍼灸においても刺鍼を人体の軟部組織に対する機械的刺激と考えた場合、現代医学同様、自律神経の重要性はまったく変わらないと考えています。
自律神経に関しては、専門学校時代に「機能」は「生理学」、「構造」は「解剖学」で学んできましたので、基本的なことは理解していると思っていますが、十分とはいえない状態です。
そこで見つけたのが、『やさしい自律神経生理学』という本でした。購入して分かったことは、著者の鈴木郁子先生は、体性ー自律神経反射、自律神経機能の老化などの研究で長年世界的にご活躍し、国際生理科学連合(IUPS)の自律神経分科会会長(1993–2001年)を務めた佐藤昭夫先生のご子息だったということでした。これは驚きでしたが、専門学校で使っていた生理学の教科書は佐藤昭夫先生の著書であり、これも何かのご縁のような気もしました。
ブログに関しては、疑問に感じたことを深堀するという方法で進めたため、明らかに自分のためだけの内容になっていると思います。また、4つに分けているのですが、最初のブログは目次だけになります。
第1章 自律神経系の概要
1 研究の歴史
●自律神経系とは
●研究の歴史
2 自律神経系の基本的構成
●自律神経系と体性神経系の比較
●自律神経遠心路による内臓機能の支配様式
3 自律神経節と自律神経遠心路の詳細
●自律神経節の構造と働き
●交感神経節と交感神経の遠心路
●副交感神経節と副交感神経の遠心路
●自律神経節におけるシナプス電位
4 自律神経遠心路による効果器伝達
―運動神経との比較
5 自律神経遠心路のトーヌス
●交感神経のトーヌス
●副交感神経のトーヌス
●トーヌスの記録
6 自律神経遠心路による拮抗支配
●効果器レベルで拮抗支配
●節後ニューロンレベルでの拮抗支配
●節後ニューロンレベルでの拮抗支配の事例:心臓支配神経について
7 神経伝達物質の生合成と不活性化
●ノルアドレナリン
●アセチルコリン
8 ノルアドレナリンとアセチルコリンの受容体
●受容体と自律神経作動薬・遮断薬
●アドレナリン受容体
●アセチルコリン受容体
●自律神経の作用
9 受容体と細胞内情報伝達系
●ニコチン受容体
●ムスカリン受容体、αおよびβアドレナリン受容体
10 新しいタイプの神経伝達物質
11 プリン作動性神経伝達
●ATP
●壁内神経叢
●交感神経系
●副交感神経系
●自律神経系におけるその他の作用
12 ペプチド作動性神経伝達
●交感神経系
●副交感神経系
13 NO作動性神経伝達
●血管の内皮細胞由来弛緩因子
●自律神経系伝達物質としてのNO
14 内臓求心性線維
●自律神経系の求心路の存在
●内臓求心性線維の特徴
●脳幹に入力する内臓求心性線維
●脊髄に入力する内臓求心性線維
15 自律神経機能の中枢
●脊髄
●脳幹
●視床下部
●大脳辺縁系
●大脳皮質
●小脳
16 自律神経機能の反射性調節
第2章 各種機能の自律神経による調節
1 眼の機能の調節
●眼の平滑筋の特徴
●自律神経の分布と働き
●瞳孔の調節
●水晶体の調節
●反射性調節
2 涙腺の機能の調節
●自律神経の分布と働き
●涙液分泌の調節
3 気道の調節
●副交感神経
●交感神経
●求心性線維
4 呼吸調節
●呼吸のしくみ
●内臓求心性線維を介する呼吸の調節:化学受容器
●内臓求心性線維を介する呼吸の調節:肺伸展受容器
●呼吸中枢
●呼吸による循環への影響
●呼吸と情動
●異常呼吸
5 循環機能の調節:心臓
●心筋の特徴
●自律神経の分布と働き
●心臓の求心性線維
6 循環機能の調節:血管
●循環調節の特徴
●血管と血管運動神経
●血管の求心性線維
7 循環機能の調節:中枢と反射性調節
●循環中枢
●圧受容器と圧受容器反射
●心肺部圧受容器(低圧受容器)と心肺部圧受容器反射
●バゾプレシンニューロンの中枢内経路
●化学受容器反射
8 循環機能の調節:高齢者の循環調節
●安静時の循環機能
●変動時の循環機能
●血管の調節因子の加齢変化
9 局所循環の調節:脳循環
●脳血管の特徴
●副交感神経
●交感神経
●求心性神経
●頭蓋内神経
10 局所循環の調節:鼻粘膜
●副交感神経
●交感神経
●求心性神経
11 局所循環の調節:冠循環
●冠循環の特徴
●冠循環の調節機序
●虚血性心疾患
12 局所循環の調節:皮膚循環
●皮膚血管の特徴
●交感神経性血管収縮神経
●交感神経性血管拡張神経
●副交感神経性血管拡張神経と求心性神経
13 局所循環の調節:骨格筋循環
●安静時の骨格筋循環
●運動時の骨格筋循環
14 局所循環の調節:末梢神経循環
●末梢神経血管の特徴
●交感神経性血管収縮神経
●血管拡張神経
●求心性神経のペプチド性血管拡張作用
●血管内皮細胞の神経血流調節機構
15 局所循環の調節:生殖器
●男性生殖器
●女性生殖器
16 消化機能の調節:消化管
●消化機能の調節
●壁内神経叢
●自律神経
●消化管ホルモン
17 消化機能の調節:唾液腺
●唾液腺、涙腺、膵臓の特徴
●副交感神経
●交感神経
●唾液分泌の中枢性神経
●唾液分泌の反射性調節
18 消化機能の調節:胃
●胃の運動の調節
●胃液の分泌の調節
19 消化機能の調節:小腸
●小腸の運動
●壁内神経叢による蠕動運動の調節
20 消化機能の調節:膵臓
●副交感神経
●交感神経
●膵液分泌の反射性調節
21 消化機能の調節:肝・胆道系
●肝臓の自律神経調節
●胆道系の自律神経調節
22 消化機能の調節:大腸
●大腸運動
●大腸運動の調節
●排便反射
23 排尿調節
●副交感神経
●交感神経
●体性神経
●求心性神経
●排尿中枢
●畜尿および排尿の神経性調節と排尿反射
●排尿の障害
24 汗腺の調節
●交感神経の分布
●発汗の神経性調節
25 内分泌腺の調節:血糖調節
●血糖値を調節するホルモン
●Langerhans島と副腎髄質の自律神経調節
●自律神経を介する血糖調節
●その他のインスリン分泌調節
26 免疫機能の調節
●免疫組織の自律神経支配とその作用
●神経-内分泌-免疫系の相関
●脾臓の自律神経調節
27 体性感覚刺激による自律神経機能の調節
●循環の調節
●胃の運動の調節
●排尿の調節
●体性-自律神経反射のしくみ
●自律神経機能検査と体性—自律神経反射
28 体性感覚刺激による内分泌機能の調節
●射乳反射
●体性-副腎髄質反射
29 神経除去性過敏
●神経除去性過敏の特徴
●神経除去性過敏の機序
30 軸索反射
●皮膚の感覚神経の軸索反射
●自律神経系の軸索反射
31 自律神経と痛み
●関連痛
●交感神経系と痛み
●筋性防御
32 自律神経機能の反射性調節のまとめ
第3章 生きることと自律神経系
1 サーカディアンリズム
●サーカディアンリズムとは
●体内時計
●日内リズムと自律機能
●生体機能のリズムの神経制御
●メラトニン
2 睡眠と覚醒
●睡眠の研究
●睡眠中枢と覚醒中枢
●睡眠・覚醒と自律神経系
3 摂食と摂食の抑制
●摂食中枢と満腹(摂食抑制)中枢
●血糖調節中枢
●摂食の神経制御
●満腹(摂食抑制)の神経制御
4 渇きと体液の調節
●バソプレシンによる水分排出の調節
●渇きの感覚による水分摂取の調節
●渇きの感覚の脳内経路
●塩分の調節
5 体温調節
●体温
●温度受容器
●体温調節中枢
●暑熱時の体温調節反応
●寒冷時の体温調節反応
6 ストレス
●ストレスとは
●視床下部—下垂体—副腎皮質
●交感神経—副腎髄質系
●交感神経—副腎皮質系
●ストレス耐性と母性
7 情動―喜怒哀楽と行動
●情動行動
●視床下部と防衛反応
●大脳辺縁系と情動
●快の情動
●感情
8 性差と性行動
●性の分化
●脳の性差
●性中枢と性行動
9 母性行動
●母性行動の誘因
●母性行動の神経回路
●オキシトシンの関与
●オキシトシンの関与
●loving touchと子供の発達
●母性とは

