アリソン・デュボア

今回のブログは先月アップした“輪廻転生”の中でご紹介した『あの世から届く愛のメッセージ』という本に関してです。タイトルの“アリソン・デュボア”とはこの本の著者であり、また著名な霊能者です。

アリソン デュボアはアリゾナ大学では霊能現象と死後の世界に関する実験に協力し、その後、司法機関が関与する殺人事件や失踪事件の解明に協力しました。

あの世から届く愛のメッセージ
あの世から届く愛のメッセージ

著者:アリソン デュボア

発行:2007年6月

出版:徳間書店

精神科医によって書かれた『輪廻転生』に出てくる、“退行催眠療法にはの存在が必要です。

宇宙の半径は138億光年ではなく約464億光年とする説が有力のようです。一方で、原子よりも小さな世界は量子の世界、ニュートン力学が通用しない摩訶不思議な世界です。

霊の世界を信じることは難しいかもしれませんが、人知の及ぶ範囲は狭く限定的であり、霊の存在を頭から否定する気にはなれません。


上記のイラスト は、”Newtonライト「13歳からの量子論のきほん」”から持ってきました。また、左の図の上部に書かれている説明書き(”量子論と自然界のサイズ”)は以下の通りです。

量子論は対象のサイズに関係なく、自然界全般の現象に適用できます。ただ、量子論的な現象は、ミクロの世界でよりきわだちます。原子以下[1000万分の1ミリメートル以下]のサイズになると、量子論で考えないと説明できない

現象が次々と顔を出すのです 

アリソン デュボアが歩んできた事実に加え、『あの世から届く愛のメッセージ』に書かれた内容は、詳細かつ具体的、時にユニークとも思えるほどであり、霊の存在を後押しします。

なお、アリソン デュボアは今も精力的に活躍されていることが分かりました。以下はそのホームページYouTubeです。

Allison DuBois
Allison DuBois

アリソン・デュボアのホームページ

Allison DuBois
Allison DuBois

アリソン・デュボアのYouTube

目次黒字が特に印象的だった箇所です。

『輪廻転生』と『アリソン・デュボア』を知って、私は”完全無欠とはいえない霊支持者”になりました。皆さんはどう思われますか。

目次

著者アリソン デュボアについて

謝辞

前書き

はじめに

霊媒でありプロファイラーである「私」について

第1章 あの世で生きる父は「マイ・ウェイ」のメロディと共に…

●さよならを言う機会

●父が亡くなることも、その死因も予め知っていた私

第2章 六歳で垣間見たあちら側の世界

●あの世からのメッセージを無視していた私

第3章 守護の天使/あの世からのサインに救われた私

●11歳で受けとった危険のサイン

第4章 私のプロファイリング/行方不明者の捜索に関わって

●プロファイリングはこうして始まった

●テキサスでの捜索

●エリザベス スマートの誘拐のケース

●失踪者たちが実際に生きていたケース

●ヘッドタッピング=人の頭に入り込むという方法

●これこそ私の歩むべき道

第5章 愛すべき小さな霊能者たちをどう育てたらいいの?

●小さな霊能者たちに備わった「特別な力」の扱い方

●子供たちの霊能力向上のための訓練

●学習障害か、才能か?

第6章 霊能ティーンエイジャー/感じやすく傷つきやすかったあの頃

●私がティーンエイジャーだったとき

第7章 守護霊の導き/直感にもっと耳を傾けよう

●相手の病気を感じてしまう私

第8章 つらい人生に、安らかな気持ちで「さようなら」

●記念碑に集うアメリカ兵士の霊

●9.11テロで愛する人を失った方々へ

第9章 霊視に臨む/亡くなった愛する人との再会で大切なのは「小さな」こと

●霊視で大切なことは「小さなこと」が多い

●あの世と手を携えて/16歳の少女への霊視

●死んでからもつながっていた「母子の絆」

●腑におちない霊視の情報から一転「信じるよ」のカードを送ってきたジョージ

●めでたしめでたし/霊視を家族の「楽しみ」にする人々

●霊視で見た「イースターの百合」の意外な意味

●ランディ/私のお気に入りの懐疑主義者

●流れ星/それは亡くなったパイロットの兄からのサイン

第10章 生きた霊と話す/ミディアムという「才能」に恵まれて

●死んだ人が見えるという感覚

●お手本のない人生/プロファイリングに目覚める

●メッセンジャーは、奇跡を起こす人ではない!

●私だって人間/霊能者だからって何もかも知っているわけじゃない

●「霊能者」は卑猥な言葉?/テレビ番組での出来事

●何を恐れているの?/懐疑主義者たち

●境界線/普通人としての生活と霊能者として生きること

●水準を高く持つ/霊媒という仕事への誇り

第11章 私にできること/それは助言を与え、守護の天使を送ることだけ

●クライアントさん、それは本当に知りたいことなの?

●人の臨死体験から学んで生きる!/やり遂げたいもののリストを作ろう

●もう一つのあの世/光に背を向けてしまったお父さん

第12章 素晴らしき癒し/命半ばに亡くなったドミニとの境界を超える交流

●唯一無二の親友ドミニ

●「さよなら」ではなく「また会う日まで」が好き

●あの世に行った愛する人は、私たちと人生を共にしている

●愛猫シンバッド/どこかで生きているの?

●霊視におけるペットの役割

第13章 霊の訪問によるエネルギーを今、この世に活かす!

●ダイアンとの霊視

第14章 生まれる前の出会い/あの世からの介入で守られた胎

●ステイシーのお腹の子供に感じた絆

●あの世からの介入で祈りがかなえられるとき

第15章 霊媒を愛して/アリソンの夫、ジョー

●アリソンとの出会い

●事後の謝罪が通用しない相手

●なぜアリソンに能力が与えられたのか

第16章 死後の世界と科学/トップクラスの科学者の「実験用モルモット」になる

●守護霊の指示で「実験用モルモット」になる

●霊媒の知識/能力に応じて、受け取るメッセージの質が異なる

●ご冗談を!/知らずに霊視したのは、ディーパック チョプラ!

●パイロット番組出演

●一般社会に、そして科学界に波及しはじめたアリソン デュボアの霊能力

●『ピープル』誌2005年1月31日

●『ミディアム 霊能者アリソン デュボア』 主演パトリシア アークエット

霊媒でありプロファイラーである「私」について

・霊媒は生と死の橋渡しをする。

第1章 あの世で生きる父は「マイ・ウェイ」のメロディと共に…

父が亡くなることも、その死因も予め知っていた私

・『私がこの章を書いたのには、理由がある。大切な人が死んでしまったとき、自分を責める人はあまりにも多い。「もしお母さんを医者に連れて行ってさえいれば、どこか悪いことにもっと早くに気づいてさえいれば、死なせずに済んだのではないかしら?」

そう思っている皆さんに、私の場合を見てもらいたい。私は、父が亡くなることも、その死因も知っていた。誓って言うけれど、それを避けようとして、私はあらゆることをしたのである。それでも結局、私の手には負えなかった。運命を変える力なんて、私に備わっていなかったのだ。クライアントのためになる情報、あるいはその命を救うことにさえなる情報を、あちら側から与えられたとしても、私はその情報を伝える者でしかない。情報はいずれ何らかの形でクライアントに伝わるだろし、私はたまたまそのパイプの役割を果たすにすぎない。だれかの命が尽きるときには、尽きるのだ。何かの徴候に気づいてさえいれば死なせずに済んだのではないかという罪悪感を、少しでもやわらげることができればと願っている。私の父の話を読んで、皆さんが「自分の力ではどうにもならないこともときにはあるのだ」ということを思い出してくだされば幸いである。』

エリザベス スマートの誘拐のケース

・『私の情報が、加害者を特定し、犠牲者を見つける役に立たないのなら、わざわざプロファイリングなどしない。加害者の名前と犠牲者との関係は、事件を解く鍵となってたろう。けれど、どんな情報も使わなければ役に立たないのだ。警察がいつの日か、本物の霊能者たちを認めてくれることを願ってやまない。そうすれば、誘拐事件の勃発と同時に、私たちの直感が然るべき権威に伝えられるようになる。でなければ、せっかくの才能も、宝の持ち腐れになってしまうではないか。

念のために言っておくと、私たちのプロファイリングという作業は、完全な科学ではない。プロファイラーも人間だから、ほかの人と同じようにミスをすることもある。それでも、プロファイリングによって犠牲者が助かる可能性が高まることに、疑いの余地はない。この能力を認めないことによって失うものの大きさを考えれば、どうしても認められるべきものだ。そこには、人の命がかかっているのだから。』

第6章 霊能ティーンエイジャー/感じやすく傷つきやすかったあの頃

私がティーンエイジャーだったとき

・『ティーンの霊能者は、自分が対処できる範囲を超えた情報を送らないでほしい、と守護霊に頼んでおく必要がある。私たちは、能力相応の情報を与えられるはずだが、ときにはその範囲を少し超えたものを与えられることもある。自分の限界を超えていると感じられてきたら、与えられる情報を制限して、重荷を少し取り除いてくれるように、守護霊に頼まなければならない。』

・『情報の渡し方も熟慮すべきで、大切なのは具体的な情報のみを知らせることだ。特に、霊能者が自分の心を軽くするために人に情報を漏らすことについては、細心の注意を払わなければならない。自分のためではなく、相手にとって必要なのかどうかで判断すべきなのだ。もし相手のためにならない情報なら、守護霊にその情報の重みから解放してほしいと頼み、必要なら日記にでも書き留め、忘れてしまおう。』

・『警察と連絡を取るのは、必ず彼らが調べることのできる情報、事件の予防か有罪判決のために使える情報を持っている場合だけにしておこう。それ以外の情報は、警察には無用なのだ。』

・『ちょっとしたことでいちいち警察に連絡していたのでは、そのうち警察はあなたの情報に関心を払わなくなる。怪しげな霊能者というレッテルを貼られ、警察からの信用を失ってしまう。本当に事件の解決の重大な鍵となる情報を得た場合に備えて、そうならないようにしたい。』

・『心の平安を取り戻したければ、心に純白の光が満ちるようすを思い浮かべるといい。その光は、あなたの体の中をいっぱいに満たすと、毛穴の一つひとつから溢れ出し、輝きを放つ。その白い光はあなたを守り、あなたの心を鎮めてくれる。このエクササイズは非常に効果があるので、私は自分のために実行している。また、あなたが親しく感じるあの世のだれかに協力してもらう方法もある。その霊にバケツを持ってもらい、あなたが問題だと感じることをすべてそのバケツの中に入れて、持っていってもらうのだ。あの世の愛する人は、喜んで私たちの不安をやわらげてくれる。このエクササイズは、亡くなった人とこちら側に残された私たちとの関係を強めるのにも役立つ。』

・『あなたが若い霊能者で、霊能力を発達させたくないと思っているなら、それもかまわない。あの世は、その人が対処できる以上の重荷を与えるつもりはないのだから。あの世からの声を無視するためには、ちょっとした練習を積む必要があるが、やれないことはない。はっきりと心を決めて、メッセージを無視していれば、やがてメッセージはおぼろげになり、聞き取りにくくなる。そういう状態になったからと言って、その人が能力を失ったわけではないと私は思う。能力はまだあるのだが、ただ休止状態なのだ。才能から顔をそむけて生きてると、漠然とした欠落感や理由のわからない苛立ちを感じることもあるだろう。』

第10章 生きた霊と話す/ミディアムという「才能」に恵まれて

メッセンジャーは、奇跡を起こす人ではない!

・『霊視のために心の準備をしているとき、私の手が急に氷のように冷たくなると、あちら側が私の周りをぐるぐると回っているのだと分かる。私はこの状態を、あちら側と手をつなぐ、と言っている。今ではようやくこの感じにも慣れた。』

私だって人間/霊能者だからって何もかも知っているわけじゃない

・『霊能者として困るのは、何もかも知っていると思われることだ。たいていの人は、霊視をするにはエネルギーが必要だということが分からないのだ。「全知の人」として生きることがどんなことか、想像できるだろうか? 食器洗い機が壊れると、こう言われる。「もうすぐ壊れるって予想できなかったの?」

子供が滑って転ぶとこう言われる。「どうして先に分からなかったの? 霊能力があるんでしょ?」

まず、私たちのボリュームを上げるのには莫大なエネルギーが要るし、毎日の生活で忙しいのだから、そういうことにいつも注意を払っているわけではない。私たちだって人間なのだ。それに、霊能者だからといって、何もかもが見えるわけではない。確かに私たちには第六感がある。だが、ほかの五感が当てにならないのだから、第六感にだって間違いが許されてもいいのでは?』

・『霊能者は、集中するまでもなく分かることもあるし、私たちの注意を引こうと必死になっている霊の強引さに圧倒されることもある。メッセージを私が繰り返すまで、ある名前を私の耳に向かって叫んでくる霊もいる。どうしても伝えたいという思いが、ときにエチケットを忘れさせてしまうということなのだろう。私としては受け取れるものを受け取るしかない。どれだけの情報を受け取れるかは、あちら側からのエネルギーの強さと明確さ、私たちのメッセージを受け取る能力、そして私たちがメッセージを伝えようとする相手の意欲にもよる。

・『霊の立場から見てみよう。10年間も待ち続けた相手と、やっと話せる機会が巡ってきた。ところが、与えられた時間がたった30分しかないとしよう。この10年という月日を埋めて、今現在、生きている相手と生活を共にしているのだと認めてもらいたい。その気持ちを伝える唯一のチャンスかもしれないのだ。あなたにとって大切なことは何? どんな言葉を伝えたらいい? 「愛してるよ」、または「ごめんなさい」と伝えたい。あるいは、あの人の名前を、あの人といっしょにいる人の名前を、感情的に価値のある物や思い出を伝えたい。

それが愛情だろうと幸福感だろうと後悔の念だろうと、気持ちを表現するのに忙しくて、たぶん何を言えば相手を信じさせられるか、などということを気にかける余裕はないだろう。愛する人の心に触れたい。だから、あの世の愛する人と連絡する幸福な機会に恵まれたときには、自分自身の希望にこだわるのはやめて、彼らのメッセージに耳を傾け、素直に彼らの気持ちを受け取ろう。』

境界線/普通人としての生活と霊能者として生きること

・『正真正銘の霊能者なのに、さまざまな汚名を着せられて生きなければならないのは、世の中に多数のペテン霊能師がいて、そういう輩が本物の霊能者に悪評をもたしているからである。もちろん、腹立たしいし、まったくひどい話だと思う。一度、クライアントからこんな質問を受けたことがある。「悪評を祓うロウソクに灯をともしてもらうのに、お金がかかりますか?」そんな習慣はそれまで聞いたこともなかったので、「何のことでしょう?」と尋ねた。話を聞いてみると、かつて彼女が通っていた霊能者から、10ドルから50ドルするロウソクを売りつけられていたというのだ。クライアントの人生に困難を引き起こす悪霊を祓うらためだと、霊能者は言ったという。』

・『良い霊能者は、クライアントから人生の決断に際して、いちいち頼られることを好まない。私たちは、彼らが自力で解決し、人生の機会を最大限に活かし、そして幸せになってくれることを、何より望んでいるのだ。

だから、霊能者を十把一絡げにするのは止めてほしい。もしも霊能者に霊視をしてもらう機会があって、「あなたのおばあさんがいっしょにいます」と言われたら、引いてしまわずに、「祖母について話してください」と話しかけよう。愛する人に関してこまごまと説明する必要はない。そういうことは霊媒に任せればいいのだ。』

・『与えられた情報を伝えることがクライアントを傷つける以外の何かの目的に役立つかどうか、考えることにしている。その霊視では、問題のメッセージの受け取り手である第三者は、私の主な関心の対象ではない。私がまず第一に優先すべきなのは、私のクライアントなのだ。こういう場合にのみ、私は故意に情報を伝えないことにしている。そして、繰り返して言うが、これはまれなことだ。この事件をきっかけに、私は自分自身に向けた倫理規定を作った。そこには、常識と言っていいような、ごく単純なことも含まれるのだが、霊媒は常に高い道徳的基準を持つべきだと思う。何と言っても、私たちには、大きな責任が与えられているのだから。』

第13章 霊の訪問によるエネルギーを今、この世に活かす!

ダイアンとの霊視

・『あなたの番がきたときには、あの世に行った愛する人たちと再会して、あちら側に連れていってもらえる、ということを知っておこう。だから、再会を急ぐ必要はない。私たちは、人生を楽しみ、人生から学ぶためにこの世にいるのだし、それぞれに必ず逝く日は来るのだから 

第16章 死後の世界と科学/トップクラスの科学者の「実験用モルモット」になる

霊媒の知識/能力に応じて、受け取るメッセージの質が異なる

・『研究用の霊媒になるというユニークな経験をしたことで、どんなに奇妙に思える情報でも、自分の得たものを信頼することを学んだ。研究の記録に残すためにはそれを伝えなければならないからだ。困難な状況や命令のもとで、能力を発揮することを学んだ。

研究用に霊視を行うときには、つい直截に情報を伝えてしまうのだが、ときには、思いやりを持つことも忘れてはいけないと思う。どんな霊視も、クライアントに対して正直かつ思いやりを持って行うことが最優先事項だと、私は毎回自分に言い聞かせている。研究用の霊媒になったことで、私はずっと強くなったし、限りない人生の教訓を学ぶこともできた。

自分の才能をテストすることができたのは、私にとって大きな意味があった。自信がついただけでなく、技能に磨きをかける機会にもなったからだ。どのようにしたかと言うと、情報がどのように伝えられ、どんな感じがしたか、受け取る情報を逐一メモするようにしたのだ。そして霊能力によって得た情報をしっかり見つめるのだ。それによって分かったのは、たとえば、あちら側の者たちは、私がすでによく知っている観念―たとえば名前だとか絵だとか場所だとか―を利用することによってしかメッセージを伝えることができない、ということだった。つまり、伝える前に私自身が理解できなければならないのだ。だから、私自身の人生経験が、この能力を運用することに大きく関わってくるのである。

たとえば、私は法的処置、特に殺人の分野に詳しいので、殺人の犠牲者を呼び出すと、加害者に関する判決や法廷情報を簡単に受け取ることができる。また、加害者の頭の中に入り込むコツも知っている。同じように、ジョン エドワードが死因や疾患の診断において非常に優れているのは、医学的な知識が豊富だからだということに気づいた。霊媒にはそれぞれ専門があるということだ。それぞれに独特の強みがあり、その能力をうまく活かすためのスタイルがある。いろいろな霊媒がいるのはいいことだと思う。』

一般社会に、そして科学界に波及しはじめたアリソン デュボアの霊能力

・『検事局でインターンとして働いていたとき、アリソンは自分の能力を事件解決に役立てられると実感した。「私は、裁判所で使う犯行現場の写真を整理する仕事をしていました。そして、現場の写真が撮影される以前の出来事、つまり、被害者が殺害される前の様子が見えるようになったんです

アリソンは自分の霊視力を試してみようと、失踪事件三件についての所感をまとめ、捜査当局にファクスを送った。すると、そのうちの一件について話がしたい、とお呼びがかかった。アリソンは捜査員に、行方不明になっている女の子の遺体が発見される時期を告げた。「私はただ頭のなかで5年の流れを読んだだけ。捜査員は、その子が姿を消してから4年10ヵ月後に遺体を見つけたんです」

自分の受け取る情報が調査に役立つと悟って以来、アリソンは、霊能力による犯罪プロファイラーとして捜査当局に協力している。事件に関する情報は、犯罪者の“頭のなかをのぞくこと”で得ているという。「被害者の名前を見つめると、その人に残留している感覚が伝わってくるんです―ご両親のこととか、どんなふうに亡くなったかとか。殺害されたケースであれば、被害者を介して犯人の頭のなかに入っていきます。被害者が橋渡しをしてくれるので、私は犯人の頭に入り込み、その目を通して見ることができるんです」

アリソンは、たとえ容疑者があがっていても、その人物の写真や他の情報を見ないようにしている。「なにものにもとらわれずにいたいんです。どんなものにも染まらずにいられるように。そうすることによって、私が得る情報は清く澄んでいるわけです」実際には、第一印象を読み取ったあと、写真を見たり二度目の霊視を行なったりすることもある。「ですが、犯人の頭のなかに入り込んだあとですから、すでにどんな人物かは把握していますし、犯行の動機も感じ取っています。』

Memo

母親の四十九日法要も終わり、今は、母とのつながりや先祖への感謝の気持ちを忘れずに、元気に暮らしてゆくことが一番だと思っています。