コルト・ラリーアート

長らくお世話になったフォルクスワーゲンGolfはこの夏で17年目を迎える予定でした。
昨年あたりから、電気系統、センサーなどに不安定な状態が時々発生しており、後付けのカーナビもアンテナの不具合で使用不可となっていました。
というように、ほとんど待ったなしの状況に加え、週2日の「訪問鍼灸・マッサージ」の仕事が4月から業務委託契約となり、自分の車を使うことになっていよいよ追い詰められていました。
一方、車に期待するのは、俊敏性と瞬発力、コンパクトでキビキビ走る機能性です。サッカー選手でいえば、ペナルティエリアまで切り込んで決定的なラストパスを出すようなプレーです。
環境重視、燃費重視の昨今では、特にコンパクトカーの中では思い当たるものもなく、「ホンダで探そうか」とも考えるものの、実は1代目、2代目がホンダだったこともあり、「それもなぁ」という煮え切らない状態でした。
そんな事態が続く中、運転をしている時に、たまたまワインレッドのコンパクトカーが低音で力強いエンジン音をたてて私の前に現れました。
「むむっ、これはどこぞの車?」とよく見ると、リアの左端の方に「COLT」というプレートがありました。「三菱?」、三菱の車といえば、パジェロか走りのランサーターボという印象で、コルトは完全にノーマークでしたが、地元浦和レッズを応援しているモノとしては、「そういう選択肢もあるかな」と思い、その日の夜にどんな車か詳しく調べてみました。

すると。。。
COLT RALLIART Version-Rは、小型ハッチバックのコルトをベースとしたスポーツモデルで、スポット溶接の増し打ちなどによりボディ剛性が強化されており、エンジンはMIVEC-ターボ 直接4気筒 DOHC 1,468cc。最高出力154PS(マニュアルミッション車は163PS)。販売期間は2006年5月-2012年6月。生産は名古屋製作所岡崎工場で行われていた等々。という紹介がされていました。

このスペックは現Golfの1780cc、150psと比較しても遜色なく、シャキシャキ走ることは想像でき、排気量が少ない分、燃費も良いだろうと思いました。
こうして、埼玉、東京で適当な中古車が販売されていないか探してみたところ、価格的にも予算内におさまりそうなものがありました。
ちょっと迷いましたが、考える時間もあまり残っていなかったので、その週の週末には販売店に行き、実物を確認しその場で購入を決めました。

静寂さや乗り心地は期待していなかったので特に問題なく、瞬発力は予想通りで満足しています。ただし、ヒトで考えれば還暦を超えた年齢になると思うので、乱暴な運転は厳禁であり、安全第一が相棒の務めになるだろうと思います。


付記

そういえば、母方の叔父は身長160cmに満たない小柄なヒトでしたが、70歳までホンダCB750を乗り回していました。その後は、確か、125ccのスクーターで我慢していたように思います。私はスピード狂では決してありませんが、瞬発力にこだわるのは血が関係しているのかもしれません。

画像出展:「Tiend Boxer Clasicas