経絡≒ファシア1

私は2018年11月にアップしたブログ“閃く経絡(経絡と電氣)”で、[経絡≒ファシア]と考えるようになりました。

専門学校で学んだ「東洋医学概論」では、“経絡”、“経絡現象”、“経絡説”について、次のような説明がされています。

経絡

『経絡とは、気血の運行する通路のことであり、人体を縦方向に走る経脈と、経脈から分支して、身体各部に広く分布する絡脈を総称するものである。経絡の考え方は、古代中国人が、長い臨床観察を通じて得た一つの思考体系であり、蔵象とならんで東洋医学の根幹をなすものである。特に鍼灸医学にあっては、診断と治療に深く係わっており、きわめて重要である。』

経絡は縦方向の経脈が有名で、ゆえに“線”のイメージが強いのですが、正しくは身体に広がるもの、つまり“面”であるということです。このことは[経絡≒ファシア]を考えるうえでとても重要です。

経絡現象

『経絡現象は、特定の身体部位を指先で押したり、鋭利な石片(“砭石[ヘンセキ]”と呼ばれている)を刺したり、あるいは、刺して皮膚を傷つけて出血させたりする治療行為をする際に、おそらく発現していたのであろうと考えられる。日本で“針の響き現象”といわれている、針を刺したときに発生する特殊な感覚の伝達現象もその一つである。また、一定の部位に針を刺したときに、その部位の苦痛が緩解されるばかりでなく、遠隔部位にまで変化が波及することも含まれよう。』

経絡説

経絡説は、そのような経絡現象を基にして、その性質や現象の発現のルールを極めようとして考え出されてきたものである。したがって、経絡説は、それが形成されてきた時代の思考法や社会制度などに影響されざるをえない。』 

例えば、足少陰腎経と呼ばれる経脈は、「腎に属し膀胱を纏[マト]う」というように、経絡は体表のみならず体内の臓腑に働きかけるものとされています。しかしながら、私はこの“教え”を専門学校時代から疑っていました。

ところが、経絡≒ファシアと考えれば、この“臓腑に働きかける”ということも納得できます。さらに「ツボ(経穴)は皮下浅いところにある」、あるいは「“気至る”とは鍼を静かに丁寧に進めていって抵抗を感じるところ」なども、ファシアを連想させます。

そして、[経絡≒ファシア]と考えるならば、経絡を施術の柱としている私にとって、ファシアを深く知ることは極めて重要であり、もしかしたら、“新経絡”というような新たな道につながるかもしれません。

“閃く経絡(経絡と電氣)”の中で、『膜・筋膜 -最新知見と治療アプローチ』という本をご紹介しているのですが、熟読とは程遠くざっと目を通した程度でした。そこでファシアの基礎を学ぶため、この本を教科書として勉強させて頂くことにしました。

対象は「第1部 科学的基盤」になります目次は第2部、第3部も列記していますまた、 今回は自分自身の勉強が1番の目的であるため、大変細かくまた非常に長くなっています。そのため、ブログを12個に分けました。ご紹介している目次の黒字がブログの対象ですが、理解不足が顕著で書けない箇所など、全てを網羅してはいません。

人体の張力ネットワーク
人体の張力ネットワーク

監訳:竹井 仁

出版:医歯薬出版

発行:2015年6月 

2007年10月にHarvard Medical Schoolで開催された第1回国際筋膜研究学術大会(The 1st International Fascia Research Congress)において、「Fascia」は、「固有の膜ともよばれている高密度平面組織シート(中隔、関節包、腱膜、臓器包、支帯)だけでなく、靭帯と腱の形でのこのネットワークの局所高密度化したものを含む。そのうえ、それは浅筋膜または筋内の最奥の筋内膜のようなより柔らかい膠原線維性結合組織を含む」と定義づけられました。この定義をもとに、膜・筋膜に関する数多くの内容が本書に示されています。

本書では、膜・筋膜に関する最新研究とさまざまな治療アプローチに関して詳細に記載されています。第1部では、科学的基盤として、筋膜体の解剖、コミュニケーション器官としての筋膜、筋膜の力伝達、筋膜組織の生理学に関して詳細に記載されています。第2部は臨床応用として、筋膜関連の障害、筋膜の弾性に関する診断法、筋膜指向性療法として世界中の24の治療アプローチが記載されています。そして、第3部では、研究の方向性として、筋膜研究の方法論的な挑戦と新しい方向性が記載されています。』

こちらが原書の表紙です。発行は2013年2月です。

お伝えしたかったことは、日本語版に出てくる「膜・筋膜」は「Fascia(ファシア)」を意味しているという点です。 

 

ご参考

現在、ファシアについては以下のような書籍も出版されています。

その存在と知られざる役割
その存在と知られざる役割

こちらをクリック頂くと、医道の日本社さまのサイトに移動します。

 

筋膜の構造
筋膜の構造

こちらをクリック頂くと、医道の日本社さまのサイトに移動します。

 

日本では“Fascia”は“ファッシア”、または“ファシア”と表記されています。私は「日本整形内科学研究会」で勉強させて頂いており、こちらで使われてきたファッシアを用いてきました。しかしながら、Fasciaの広まりに伴いファシアの方の表記が一般的になりつつあるようです。従いまして、今後は“ファシア”とさせて頂きます。

米ニューヨーク大学医学部を中心とする研究プロジェクトは、2018年3月27日、科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に研究論文を発表しましたが、2日後にはニューズウィーク日本版が“ファシアは人体最大の器官であるとされました”との記事をアップしました。これによりファシアに対する認識は日本でも大きく前進したと思います。

目次

序論

●筋膜の世界にようこそ!

●臓器を包んでいるだけではない

●筋膜とは?

カラープレート

 

第1部 科学的基盤

パート1 筋膜体の解剖

1.1 筋膜の一般解剖

●序論

●筋膜の一般構造と構成

●筋内膜の機能解剖学

●筋周膜の機能解剖学

●筋周膜-筋内膜の接合領域

●筋周膜と細胞内下位領域

●結論

1.2 体幹の筋膜

●身体の筋膜の包括的組織

●筋膜の体系―4つの主要な層

●要約

1.3 浅筋膜

●序論

●肉眼的構造と分布

●構成要素と機能の関係

●皮下組織の加齢変化

1.4 肩と腕の深筋膜

●肩の深筋膜

●腕の深筋膜

●手掌腱膜

●筋膜展開

●腕の深筋膜弾性

1.5 下肢の深筋膜

●序論

●肉眼解剖学

●支帯

●線維展開と筋の挿入

●顕微解剖学

1.6 胸腰筋膜

●序論

●浅層

●深層

●運動学

●胸腰筋膜の解剖に関する議論

●結論

1.7 頸部と体幹腹側の深筋膜

●序論

●頸部筋膜

●3つの頸筋膜の配置

●胸郭の筋膜

●腹壁の筋膜

1.8 内臓筋膜

●序論

●内臓筋膜

●内臓靭帯

●癒着

1.9 頭蓋内における膜性構造と髄腔内の空間

●Blechschmidtによる硬膜の胚発生原動力

●頭蓋内膜系

●頭蓋外膜系

●髄膜の血管新生

●髄膜の神経供給

●硬膜系の役割

●相反性緊張膜

●今後の課題と未解決問題

1.10 横隔膜の構造

●序論

●発生学

●構成

●関係と役割

●横隔膜収縮の力学

●他の身体に対する相互作用

●横隔膜の収縮における共同作用

パート2 コミュニケーション器官としての筋膜

2.1 伝達器官としての筋膜

2.2 固有受容(固有感覚

●固有受容、機械受容と筋膜の解剖

●連結性と連続性

●体系はさまざまで解剖学的構造以上である

●機械受容の基質

●機械受容における結合組織と筋組織の体系の機能的役割

●動的なもの:靭帯や筋以上に

●固有受容における機械受容の分類

2.3 内受容

●序論

●内受容とは?

●官能的な感触

●新しい系統発生的な変化

●内受容と体性情動障害

●内受容性器官としての筋膜

●徒手療法と内受容

●運動療法と内受容

2.4 侵害受容:感覚器としての胸腰筋膜

●序論

2.5 全身伝達システムとしての筋膜

●序論

●筋膜

●生体マトリックスを介した運動連鎖の軌跡

●筋膜体系の調節

●結論

パート3 筋膜の力伝達

3.1 力伝達と筋力学

●筋腱の力伝達

●筋膜の力伝達

3.2 筋膜の力伝達

●筋膜の力伝達の筋肉基質

●筋外における筋膜の力伝達とその基質

●筋外における筋膜の力伝達の影響

●筋の筋膜負荷の複雑性

●考慮すべきさらなる要因

3.3 筋膜連鎖

●Kurt Tittel:筋スリング(筋索)

●Herman Kabat:固有受容性神経筋促通法(PNF)

●Leopold Busquet

●Paul Chauffour:“オステオパシーにおけるメカニカルリンク(機械的連結部)”

●Richter-Hebgenモデル

3.4 アナトミー・トレインと力伝達

●序論-メタ膜として細胞外基質

●分割不可能なものの分割

●筋の分離

●アナトミー・トレイン

●テンセグリティー

●結論

3.5 バイオテンセグリティー

●序論

●バイオテンセグリティーの起源

●バイオテンセグリティーモデルの張力器としての筋膜

●膜・筋膜のトレーニング

●運動の柱

●筋膜-骨格系の統合

●要約

3.6 皮下および腱上膜組織の多微小空胞滑走システムの作用

●序論

●力学的観察

●生体内微小解剖観察

●微小空胞の観察

●動的役割の外観

●結合、伝達、吸収されるストレス

●外傷と脆弱性

●MVCASとグローバル化

●結論

パート4 筋膜組織の生理学

4.1 膜・筋膜の生理学

●運動器官の結合組織

●構造と機能

●牽引または張力負荷vs圧力

●生理的刺激

●創傷治癒と徒手療法

●創傷治癒の条件

4.2 膜・筋膜は生きている

●筋膜の細胞集団

●筋膜の緊張性

●線維芽細胞の収縮から組織拘縮へ

●筋膜収縮力の調整

●自律神経系との相互作用

●筋膜組織への周期的振動に対する適応は?

4.3 細胞外マトリックス

●コラーゲン線維

●エラスチン線維

●基質

●非コラーゲン・蛋白質

●水

●要約

4.4 筋膜の特性に関するpHと他の代謝因子の影響

●pH調整と筋膜組織への影響

●筋膜機能へのpHの影響とは?

●成長因子

●性ホルモン

●レラキシン

●コルチコステロイド(副腎皮質ステロイド)

●乳酸塩

4.5 筋膜組織における流体力学

●間質液の特性

●間質液の形態学的な質

●細胞間の伝達媒体としての間質液

●組織の“呼吸”

第2部 臨床応用

パート5 筋膜関連の障害

5.1 筋膜関連の障害:序論

5.2 デュピュイトラン病と他の線維収縮性疾患

●序論

●本疾患で苦しんでいるのは誰か?

●デュピュイトラン病の基本的問題

●デュピュイトラン病の基礎解剖学

●手掌の小結節

●手掌の索状物

●特定の手指が他の手指より影響を受けるのはなぜか?

●筋線維芽細胞はすべて同じか?

●遠位手掌皮線の“くぼみ”を引き起こす細胞の起源は何か?

●腱膜上の細胞に収縮するように“指示する”のは何か?

●原因となる因子に関する知識をもつことによって合理的な治療を提唱することが可能か?

●ぺイロニー病

●レダーホース病

●結論

5.3 “凍結肩(五十肩)”

●序論

●概念と分類の確定

●疫学

●病因と病理発生

●臨床症状

●画像

●治療

●麻酔下での授動術

●要約

5.4 痙性不全麻痺

●序論

●上肢の痙性不全麻痺における外科的治療

●痙縮筋

●手術中の観察

●筋外の力伝達

●痙縮関連関節姿位の説明に対して

●結論

5.5 糖尿病足

●序論

●検査方法

●非酵素的糖鎖結合

●足底筋膜

●アキレス腱

●関節可動性の制限

●結論

5.6 強皮症と関連症状

●“強皮症”とは?

●徒手療法に関連する特殊な臨床像

●強皮症の種類と、全身性強皮症が調和する場所

●従来の医学的管理

●徒手療法(manual therapy:MT)は、強皮症関連の線維症変化を減少または後退させることができるか?

●科学的根拠:潜在的治療機序

●神経筋テクニックとマッスルエナジーテクニック

5.7 筋膜関連障害のトリガーポイント

●トリガーポイント

●筋膜とmTrPs

●治療結果

5.8 筋膜関連の疾患:過可動性

●序論

●EDSとマルファン症候群の臨床像

●EDSとマルファン症候群における神経筋の病変

●EDSマウスモデルの筋特性に対するTNX欠損の影響

●筋内変化:筋外への筋膜の力伝達の減少

5.9 足底筋膜の解剖学的構造

●足底筋膜の生体力学的機能

●足底筋膜の内的負荷

●足底筋膜炎

●要約

パート6 筋膜の弾性に関する診断方法

6.1 筋膜の弾性に関する診断方法

6.2 筋膜の触診

●自動的評価と他動的評価

●いつ診察しているか?

●触診に必要なもの

●何を触診しているか?

●セラピストがリラックスする必要性

●層

●クライアントとのコミュニケーション

●情報を得るための触診

●触診の目的

●考えるのではなく、“感じる”触診

●接触の生理学

●情報の選別

●オステオパシー的な触診の視点

●実際の触診

●触診の実践

●結論

6.3 過可動性と過可動性症候群

●序論

●病因

●過可動性と過可動性症候群に対する検査

●マルファン症候群

●過可動性性症候群の臨床症状

●管理の原則

●結論

●謝辞

パート7 筋膜指向性療法

7.1 包括基準と概要

●本章のトピックス包括の基準

●古い方法の更新と新たな方法の出現

●瘢痕

●鍼

●結合組織に対する幅広い影響

●筋膜アプローチを援助する道具

●神経モビライゼーション

●全身のエクササイズ

●運動系

●全身的徒手システム

●ストレッチング

●結論 

7.2 トリガーポイント療法

●序論

●トリガーポイント療法の原則

●トリガーポイント療法

●要約と結論

7.3 ロルフィング構造的身体統合法

●ロルフィングの前提

●ロルフィング構造的身体統合法における筋膜の重要な特徴

●統合された構造と機能の促進

●伝統的なロルフィング構造的身体統合法シリーズ

7.4 筋膜誘導アプローチ

●序論

●筋膜系制限をリリースするための神経生理学的メカニズム

●方法の説明

●筋膜アプローチの結果に関連した科学的根拠

●要約

7.5 オステオパシー徒手的治療法と筋膜

●序論

●OMTの観点における筋膜

●筋膜の理解に対するオステオパシーの貢献

●研究

7.6 結合組織マニピュレーション

●内臓-体性反射

●筋膜トリガーポイントの筋群に対する浅層

●CTMの生理学

●CTM

●評価

●治療

●禁忌

●臨床的有益性の根拠

7.7 筋膜マニピュレーション

●序論

●生体力学的モデル

●治療

7.8 機能障害性瘢痕組織の管理

●歴史

●軟部組織損傷の“活性瘢痕”モデル

7.9 筋膜指向性療法としての鍼治療

●序論

●手技

●乾燥穿刺

●根拠

●要約 

7.10 刮痧[カッサ]

●序論

●刮痧の用語

●刮痧の施術法

●適応

●禁忌

●生物学

●生理学

●安全性

7.11 プロロセラピー(増殖療法)

●序論

●歴史

●創傷治癒、修正と再生

●作用機序と注射に用いる物質

●適応、禁忌、合併症、リスク

●技術

●帰結と臨床的根拠

●今後の展望

●要約と結論

7.12 ニューラルセラピー(神経療法)

●序論

●神経解剖学

●方法

●適応、禁忌、合併症

●要約

●研究

●謝辞

7.13 動的筋膜リリース―徒手や道具を利用した振動療法

●序論

●筋膜に関連する徒手および機器を用いた治療の歴史

●Hebbの仮説、調和機能と振動

●律動的反射-緊張性振動反射と関連した効果

●打診バイブレーター

●ファシリティーテッドオシレートリーリリース(FOR)

●その他の機器

7.14 グラストンテクニック

●序論

●理論的根拠

●適用

●運動と負荷を伴うGTの使用

●局所と全身的アプローチ

7.15 筋膜歪曲モデル

●序論

●機械的感受性システムとしての結合組織

●専門家としての患者―Typaldos氏のモデル

●筋膜歪曲

●筋膜歪曲の診断

●筋膜歪曲の一般的な治療

●最後に

7.16 特定周波数微弱電流

●特定周波数微弱電流の歴史

●FSMと炎症

●FSMと瘢痕組織

●治療器

●筋膜痛治療に対する臨床効果

●FSM治療はどのように他の筋膜療法と異なるか

●特定周波数の効果を説明するモデル

●概念モデル

7.17 手術と瘢痕

●序論

●組織層の解剖学的構造

●手術

●治療

●基本的な手技

●結論

7.18 筋膜の温熱効果

7.19 ニューロダイナミクス:神経因性疼痛に対する運動

●序論

●末梢神経系の構造、機能と病態生理学

●重複性絞扼理論

●神経因性疼痛状態に対する運動

●臨床効果の根拠

●より大きな絵

7.20 ストレッチングと筋膜

●序論

●定義

●混在している根拠

●ストレッチング:組織変化の根拠

●結論

7.21 ヨガ療法における筋

●筋膜療法としてのヨガ(Yoga)

●ヨガと筋膜

●照会

7.22 ピラティスと筋膜:“中で作用する(working in)”技法

●序論

●東洋哲学と西洋哲学の混合

●さまざまな訓練の融合と統合

●生活様式によって制限された筋膜はピラティスによって変えることが可能か?

●ピラティスの原理と筋膜

●巧みな連結

●足部からコアへ

●内部からのアライメント支持

●“内部のごとく、外部もしかり”:内部から知覚した運動が外部で何が生じているかを考える

●専門機材:改質装置または変換装置

●リフォーマー対マシン

●要約

7.23 筋骨格および関節疾患の炎症抑制を目的とした栄養モデル

●炎症反応

●脂肪酸:抗炎症特性

●脂肪酸栄養補助食品:抗炎症特性

●料理用のスパイス(香辛料)とハーブ(香草):抗炎症特性

●果物と野菜:抗炎症特性

●飲料:抗炎症特性

●抗炎症食

7.24 筋膜の適応性

●序論

●筋膜の再構築(リモデリング)

●カタパルト機構:筋膜組織の弾性反跳

●トレーニングの原理

第3部 研究の方向性

パート8 筋膜研究:方法論的な挑戦と新しい方向性

8.1 筋膜:臨床的および基礎的な科学研究

8.2 画像診断

●序論

●筋外の筋膜構造の画像と付加的分析

8.3 生体内での生体力学的組織運動分析のための先進的MRI技術

●序論

●動的MRIと生体内運動分析

●模擬的徒手療法によって生じた変形量を計測そるためのMRI使用

●結果

●MRIの先進的動画ツール

8.4 筋のサイズ適応における分子生物学的な筋膜の役割

●序論

●生体内機械的負荷によって誘発される筋の適応

●筋のサイズ適応の分子機構

●筋線維サイズ調整における筋膜の役割

●成熟した単一筋線維の生体外培養

●要約

8.5 数学的モデリング

●序論

●有限要素法を利用した筋膜と筋組織のモデリング

●徒手療法に起因する変形のモデリング

ご参考:「臨床に役立つ生体の観察」

臨床に役立つ生体の観察
臨床に役立つ生体の観察

この「臨床に役立つ生体の観察」は初版が1987年6月であり、30年以上前に発行された書籍です。“筋膜”については、どんな説明がされているのだろうと思い、調べてみると興味深いものでした。また、Fascia(ファシア)が30年以上前から認識されていたということは意外でした。

『本書では筋膜(fascia)については北米式の慣習に従うが、北米式ではfasciaとは線維性結合組織(fibrous connective tissue)からなるsheetあるいはbandで、あるものは皮膚の深部に存在し、あるものは身体の種々の器官を被包し、またあるものは血管神経束(neurovascular band)を包むと定義されている。別に、筋を包むfasciaをinvesting fascia、「被包筋膜」 として区別する。』