ガンを克服した人の話1

著者:イアン・ゴウラ―

監修:帯津良一

出版:春秋社

発行:2003年12月

この本は帯津先生の著書、“ホリスティック医学入門”で知りました。読みたいと思ったのは次の二つを詳しく知りたかったからです。

1.何故、治ったのか?

2.死の淵から戻してくれた抗がん剤治療を止め、再び、自然療法(瞑想法)に戻るという選択が、何故できたのか? 

第二章 西洋医学を否定しない代替療法を

◆再発した骨肉腫を食事療法と瞑想、抗ガン剤で克服

(詳しくは、ブログ“ガンとホリスティック医学4”を参照ください)

最初に帯津先生の本より、ゴウラ―先生の症例の概要をお伝えします。

イアン・ゴウラ―:獣医師、元陸上競技の選手。

◆右大腿骨に骨肉腫が発見されたのは1974年、すぐに右下肢の切断手術を受けた。

◆10カ月後にガンが再発、骨盤と肺、胸壁への再発だった。 

今までの治療を止め、自然療法を選択した。

理由なぜ、自然療法だったのか、とても興味のあるところです。彼は、再発という窮地に追い込まれたときに、自分が治療してきた馬たちのことを思い出しました。もちろん、馬が病気になったとき、薬を使ったり、手術をしたりするというのは重要な選択ですが、その前に大自然の中で癒すことを考えるのだそうです。飼料を吟味し、運動と休息に配慮し、なでたりさすったり、やさしく声をかけたりします。そうすることで、馬たちは驚くほど元気になっていきました。彼は、自分にも、それが通用すると感じたのです。

画像出展:「GAHAG

◆5ヵ月後には、医師が「あと二週間くらいの命だろう」と言うほど悪化してしてしまった。

再び抗ガン剤治療を始め、そして回復した。 

経緯『普通なら、ここで精神的にも折れてしまいます。こんなに頑張ったのにという空しさに押しつぶされ、ガタガタと体調を崩してしまいます。しかし、彼はあきらめませんでした。まだ、可能性はあるはずだと、次の手を懸命に求めたのです。「あと二週間」と宣告した主治医も、決してあきらめませんでした。「もう一度、抗ガン剤をやってみないか」と、医師はイアンさんにすすめました。宣告して放り投げるのではなくて、最後まであきらめない態度が、この主治医にはありました。自然療法をやりたいというイアンさんの気持ちを優先し、こうやってとことんイアンさんに付き合おうとするなど、イアンさんは素晴らしい主治医に恵まれたと思います。イアンさんは主治医の提案を受け入れました。抗ガン剤治療を受けることにしたのです。これが功を奏しました。症状はみるみる回復し、体調も良くなっていったのです。

画像出展:「GAHAG

2年間の予定だった抗ガン剤治療を2カ月半で中止し、再び自然療法に戻った。

理由『抗ガン剤治療は二年間続けるプログラムが組まれました。しかし、イアンさんは、どうもこの治療は違うと感じ、二ヵ月半で中止します。主治医ともじっくりと相談したうえでの決断でした。抗ガン剤には感謝しつつ、彼は冷静になって、緊急避難としての抗ガン剤は有効だけど、長く続けるものではないという結論を出したのです。

そして、彼は再び、食事療法と瞑想を始めました。しかし、前回の反省を踏まえて、今度はあまりストイックな取り組みはやめて、リラックスしてやることにしました。前回は七時間も瞑想しましたが、今回は一時間を三回と、半分以下の時間に抑えました。食事も、これでなければいけないというのではなくて、会食では一般のものを食べるゆとりをもつようにしました。これが正解だったのでしょう。再発巣の進行は停止したかのような状態が続きました。しかし、依然としてガンはあるわけですから、気をゆるめるわけにはいきません。とにかく、よいと思われることは積極的に取り入れました。』

画像出展:「GAHAG

二つめの疑問、「死の淵から戻してくれた抗がん剤治療を止め、再び、自然療法(瞑想法)に戻るという選択が、何故できたのか?」に関しては、『私のガンは私が治す』の“訳者あとがき”に書かれた、エインズリー・ミアーズ医師(瞑想法を指導)の“The Medical Journal of Australia”1978年2月号に掲載された報告が、その答えとも言える内容なのでこちらをご紹介します。 

画像出展:「私のガンは私が治す」

『この25歳の患者は2年半前にはじめて私の診察室を訪れた。患者はその11カ月前に骨肉腫で片足を切断。直径2センチほどの明らかな骨の腫瘍が肋骨から腸骨、胸骨の先端に確認され、骨の破片を含む少量の吐血を訴えていた。肺部X線写真でも明らかな影が確認された。患者は専門医から余命2~3週間であることを告げられていたが、獣医という職業柄、生理学と予後の要件について充分な理解があった。そして、2年半後には別の州に移り、かつての職業に復帰した。

(中略)この若者は壮絶なまでの生への意志を持ち、また、それまで私が経験してきた東洋思想においてさえも見たことのないような平穏な心の状態に達していた。なぜこのようにガンの転移を後退させることができたのかという問いにこの患者はいつもこう答える。「人生とは本当に自分自身のもの、自分が自分の命をどのように生きていくかということそのものだと思うんです。」

この患者は徹底した瞑想法を生活の一部として取り入れていくことを選んだ。また、彼はくよくよ思い悩むことをしなかった。そのこともコーチゾンの分泌を減少させ、免疫力を高めるのに役立ったと言えよう。』

帯津先生は、ゴウラ―先生がどのようにガンを克服されたのかを理解するため、オーストラリアのメルボルン郊外にあるゴウラ―先生のセンターを訪れています。そして、『私のガンは私が治す』の冒頭、“イアン・ゴウラ―さんのこと”の中で次のようなメッセージをつづられています。

日本のガン治療の現場で、喉から手が出るほど欲しいと思っていた瞑想法の部分を中心に、日本の実情に即した形にアレンジしました。いい本ができました。勇気ある友人たちに、さらなる勇気を与えてくれるものと確信しております。

また、センターのことは“訳者あとがき”に出ていましたので、こちらもご紹介します。 

画像出展:「私のガンは私が治す」

ホームページ:The Gawler Cancer Foundation and Yarra Valley Living Centre 

回復の後、ゴウラ―博士は自分のかけがえの体験を多くの人と分かち合いたいと、オーストラリアで最初のガン患者の支援活動を始めました。そして、1983年に非営利、非宗教のゴウラ―財団が設立され、現在まで積極的な活動を続けています。

ゴウラ―財団の活動の中心であるヤラ・バレー・リビングセンターはメルボルン市内から車で1時間半ほど、朝晩オーストラリア特有の野生動物が庭先まで訪れる、15ヘクタールの雄大な大自然の中にあります。こじんまりとした研修室、清潔な食堂兼談話室、プライバシーを守れる宿泊室、西洋的夢殿を思わせる瞑想室、ガン治療や食事療法、瞑想法の出版物やCDのそろったリソース・センターなどを持ち、また裏庭には滞在者の食糧を賄う有機菜園もあります。』

ブログは目次(本の目次のページには掲載されていない小項目も入れました)黒字の部分について書いています。なお、特に正確にお伝えしたい箇所に関しては、引用させて頂いています(『』で括っています)。また、ブログが長くなったので3つに分けました。

目次

イアン・ゴウラーさんのこと

日本の読者へ

はじめに

●免疫力を信じて

●前向きな姿勢で

●命への愛情

●人々の支え

第一章 はじめの一歩

四つの問い

●現行の治療法

●比較検討法

●心を決める

医師と患者の関係

第二章 健康の道程

治癒という旅、全的な癒し

健康への道程

●肉体的側面

1.西洋医学

2.その他の医療・療法

●心理的側面

●霊的側面

1.ガンになる理由

2.死と臨終を考える

3.心霊療法

4.霊的成長(全体を通して)

・霊的な癒し

治癒への環境づくり

●患者を取り巻く人々

●治療を支えるいくつかのこと

・運動

・呼吸法

・環境

・創造的な活動

・人の力になる

・笑い

●療法を組み立てる際の注意点

第三章 瞑想法の理念

療法としての瞑想法

●瞑想法の確立へ

ストレスの影響

●緊張と弛緩

●ストレスの発生とその影響

●ストレスへの対処

瞑想法の効果

●肉体面の効果

●感情面の効果

●精神面の効果

●心あるいは霊的豊かさのために

第四章 基本の瞑想法―受動的瞑想法のやり方

受動的瞑想法への準備

●心がまえ

●目的と時間を決める

●環境と姿勢

受動的瞑想法の実践

●緊張と弛緩のリラックス法

●順を追って

●簡単な暗示を使う

●瞑想法に入る

●湧き上がる想念や自己防衛反応に対して

第五章 リラクゼーションの意味と実践

リラックスすることの意味

●ガンを治す免疫機能

●体から心へ―リラックスの効用

●リラックスの方法

リラクゼーションの実践

●受動的瞑想法を深める

●能動的な方法について

●輝く光のイメージトレーニング

●究極のリラクゼーション

第六章 心の力

ポジティブ・シンキング―積極的に生きるために

●信じることには力がある

●積極的になるために

●積極性の瞑想法

意思決定

●意思決定の瞑想法

●決めたことはやり通す

想像の力

●言葉にすることと想像すること

●イメージ療法

●メージ療法の難しさと利点

●降り注ぐ光のイメージトレーニング

●癒しの旅のイメージトレーニング

●イメージのまとめ

第七章 ストレスへの対処

ストレスをもたらすもの

●ストレスを測る試み

●恐怖・不安・心配―ストレスの根源

ストレスへの対処法

●感情の癒し

●自分を大切にする―本当の自分に気づく瞑想法

●愛はめぐる

●許しの瞑想法

●治癒=調和=安らぎ

第八章 痛みへの対処

痛みとは何か

●痛みは苦しみではない

●物理的な痛み、心理的な苦痛

●痛みについての社会的条件づけ

●二つの心理的思いこみ

痛みのコントロール法

●痛みに対する訓練

●心から体へ―痛みに対する訓練が有効な理由

●瞑想法による痛みのコントロール―まだ痛みのないときに

●すでにある痛みのコントロール法

●応急的な方法

●イメージによる痛みのコントロール法

第九章 食事療法

食事の考え方

●病気と食事

●ゲルソン療法との出会い

●ゲルソンの基本理念

●ゴウラ―食養法の考え方

●食事療法の実践へ向けて

●食事療法のための「意思決定の瞑想法」

●ゴウラ―食養法のアウトライン

●コーヒー浣腸

●その他の特殊な食事療法

第十章 どうしてガンになるのか?

複数の要因による生活習慣病

●なぜ私が?

●最後の一本の藁

心理的側面

●絶望―その不思議な心理

●しばしば共通する心理的履歴

●前向きに

霊的側面

●人生の調和へ

●魂の成長

第十一章 死 この避けえないもの

死を考える

●死は人生の一部

●死について語り合う

●子供と死

●死への恐怖、またその他の否定的な感情の芽生え

●死をめぐる具体的なこと

死を受け入れる

●死への過程

●悲しみ

●臨死体験に学ぶ

●おびえか、おわりか、おたのしみ?

第十二章 癒しと霊性

癒しの神秘

●フィリピンでの経験

●世界の本質への問い

●霊性と癒し

霊的実在の探求

●真実の探求

●人生と命に秘められた神秘―私の信念

じめに

免疫力を信じて

・獣医として医学知識があったため、自分の病状を理解し、経過をきちんと判断して、さまざまな療法をうのみにすることなく、冷静に評価することができた。

・ゴウラ―先生だけでなく、奥さまも素直にものごとを受け入れられる性格だった。このため、ゴウラ―先生は奥さまからの力強い支えを常に得ながら、役立つと思われることを何でも一度は試してみることができた。なお、目的とは自らの力で病気を治すための環境づくりをすることだった。

・ガンが再発し、医学的見地からはもう見込みがないと思われたときも、ゴウラ―先生と奥さまは必ず他に道があるはずだという強い信念を持っていた。

・ガンは免疫の欠如に関係しており、健康な人でもガン細胞はできているが免疫がしっかり働いてくれれば病気のガンにはならないということは当時から分かっていた。

・『私たちは、肉体の自然抵抗力、特に免疫能力は必ずもう一度高めることができると信じることから始めました。免疫力が高まれば、肉体に内在する力が勝手にガンを破壊し取り除いてくれるでしょう。さらに免疫能力が健全に機能すれば、ガン再発の可能性はなくなるはずです。この信念は希望を与えてくれました。

それが私たちの第一歩で、すべての大前提になりました。私たちはその目的に向けてできるかぎりのことをしただけです。

前向きな姿勢で

・いろいろな療法を試していくうちに、これは人間が生きていくに当たっての正しいバランスを模索する営みであると気づいた。

・ガンと闘うことは自分の成長と学びを経験していく一つの冒険のようなものである。 

・『ガンを通して成長し、学んでいこうとする私たちのチャレンジ精神はガンという言葉につきものの恐怖の感情とはまるで違ったものになりました。

前向きな姿勢を支える第一のポイントは、ガンを一つの通過点として見ることである。

・ガンは自分の過去の行いのせいだと考えた。そして、自分自身がその原因を作ってしまったのだとすれば、自分がそれを治すことはできる、正しい行いをすれば病気は治すことができると信じた。

第二のポイントは、ガンに対しての冷静な理解を養うことである。

命への愛情

・前向きな姿勢を保ってガンと向き合い、さまざまなことに正しく対処していくためには広い視野で考えていかなければならない。そのためには人間が生きていくための三つの要素、肉体的、精神的、霊的な条件がそれぞれ果たす役割について考え直す必要がある。

・『ここでお断りしておきたいのは、私は確かに霊的な側面を重視してはいますが、それは宗教的な意味ではない、ということです。宗教は個人的な問題ですから、あまり触れるつもりはありません。人間は誰でも人生の本質について、何らかの形で自ら思いをめぐらせる経験をすることがあると思います。この本の内容は宗教とはまったく無関係であり、決して個人の宗教に干渉するものではありません。しかし、ガンとの闘いが人間の生き方と深く関わっているため、この本に述べることが、はからずも自分の実在の探求と関わってくるとお感じになることがあるかもしれません。それが違和感のないものであれば幸いですが、もし違うと感じられても、どうぞ、一つの考え方として読み流してください。無理に一致させる必要もありませんし、その違いのためにさまざまな療法を放棄する必要もありません。』

人々の支え

・『私の病気の回復には周りの方からいただいた絶大な支えも大きな役割を果たしてくれました。

当時の妻のグレースは何よりの協力者でした。もしすべての患者にこのように献身的で愛情に満ちた人がいてくれたら、病気は必ず克服できると思います。グレースは私とともに惜しみなくあらゆる試みと努力をしてくれました。何よりもはじめから私が絶対に治ると「分かって」くれていました。微塵の疑いもなく、私の回復のためにすべてを捧げてくれました。』

ガンは一連の過程をたどることによってはじめて治せる。それは努力と忍耐と意識的な変革の道程であり、それこそが人間の自然の状態である健康を取り戻す過程である。

第一章 はじめの一歩

医師と患者の関係

この項目には、冒頭[訳注]があり『日本の実状と照らし合わせると、そぐわない点もあります。』とのことが書かれています。さらにゴウラ―先生が獣医師であるという知識豊富であるという点も特別な要因と思います。しかし、ここに書かれている内容は本来、目指すべきものだと思いますので、大変細かいものになりますがご紹介させて頂きます。 

●ガン患者の回復過程には、少なくとも一人は信頼して話し合える医師、患者にしっかりと向き合い、患者本人や家族の気持ちを敏感に察してそれを尊重し、素人にもよく分かるように医学的な情報を提供してくれる医師が不可欠である。

●医師と患者の関係で最も大切なものは対話による相互理解である。特に瞑想法や積極思考[ポジティブ・シンキング]など、まだ医学的な評価が定まっていない療法については医師と患者がきちんと対話する必要がある。医師に内緒で何かを行うことは、ストレスの原因となり良くない。

●患者が対話で心がけること。

1.穏やかにはっきりと自分の希望や志向を医師に伝える。

a) 自分がどの程度の情報を求めているか。

b) 主な意思決定にはどういった専門家、家族、友人に関わってもらいたいか。

c) 全体の調整、治療、方針決定に当たって、どの医師に中心的な役割を果たしてもらいたいか。

d) 自分が専門家、相談相手、話の仲介役、助言者と考えているのは誰か。

2.医学的なパートナーの役割を果たしてくれる医師を見つけられれば理想的である。

3.診察に当たって

a) 配偶者やパートナーがいればいっしょに行く。この人たちが支えになり、診察の際の質問や答えを覚えておいてくれる。

b) 医師に会う前に聞きたいことを書きとめて持参する。

c) 必要なら前もって医師に質問や話し合いのための時間をとっておいてもらうようにします。

d) 診察中の情報は忘れやすいので、診察の間メモをとるかテープに録音させてもらうよう依頼する。

e) 説明や分かりやすい解説、選択肢の詳細や意見などは、遠慮せず、自由に求める。

f) 自分の希望やその理由をきちんと説明できるように準備していく。

g) 医師に自分がどんな自助努力をしているのか伝える。

4.重大な決定には、他の医師(セカンドオピニオン)からの意見も求める。特に最初の医師の系列などではない、無関係の病院を選択する。

5.自分の状況や問題を医師と話し合うよう努力しても、どうしても納得いかなければ医師(病院)を変えるべきである。

医師と患者との良好な関係は健康と心の平穏のためにとても大切なことです。生きることが楽に、建設的なものになり、治療にも良い影響があるにちがいありません。

そして現在、医学と医療の場も変わりつつあります。患者がこのような意識を持つことは本人にとっても、医療の場にとっても、大変に有意義なことなのです。』

第二章 健康の道程

治癒という旅、全的な癒し

●病気を持っていても、内側からの光が強く美しく輝いている人もいる。つまり治癒とは、人としての成長の旅でもある。

●病気というのは気が病むことである。また、心が満たされないこと、バランスをくずしていること、調和が保たれていないことである。

●不健康が過去の生き方によるものならば生き方を変えなければならないが、回復の道のりは長く、小さな変化の積み重ねである。

治癒という旅の羅針盤は、調和を求めることである。自分の行動と心と魂のつり合いがとれて心が安定したとき、癒しは始まる。そして常にこの心の安定を最優先にしていくことが重要である。

健康への道程

『健康への道は実に多様です。ここではガンの治療に関係するさまざまな方法を概観しながら、本書で述べる療法のアウトラインを見渡していただければと思います。

なお、その際、各治療法を肉体的側面、心理的側面、そして霊的側面という三方向から整理してみることにします。と言うのも、先に述べたとおり癒しとは人生すべてのレベルでの調和であり、私たちは従来の医学が考えてきた体と精神という二元論の根底に命そのものとも言うべきもの、霊性の存在を考えないわけにはいかないと感じているからです。』

肉体的側面

1.西洋医学

・最新の動向にも目を配り、医師と話し合って進めていく。

・自分に合っていると判断できる治療を決め、真剣に専念する。

a) 手術:腫瘍を取り除き、体の負担をなくすことで再発予防の時間とチャンスを与えてくれる。

b) 化学療法:副作用と治療効果とを天秤にかけてよく考える必要がある。

c) 放射線治療:特に骨に関係する場合、痛みの軽減によく使われる。

d) 免疫療法:免疫系の刺激を目的とする新しい領域の療法。

e) ホルモン療法:ホルモンに敏感な乳ガンや前立腺ガンなどで行われる。

2.その他の医療・療法

f) 食事の改善:特殊な食事療法(ゲルソン療法など)は、必ず熟練した指導者に従って行う。

g) マッサージ:足のマッサージが良い。リフレクソロジーなど(ウィキペディアより)。

h) 中医学:治療医学としての漢方、鍼灸、養生医学としての食養と気功が中心である。

i) ナチュロパシー:自然療法全般。栄養、ライフスタイル全般のアドバイス、ハーブ(薬草)、マニュピュレーション(体の矯正)、マッサージ、ホメオパシーなどの方法の相乗効果を図り、免疫力を強化する。

心理的側面

a) 瞑想法とそれによるリラクゼーション:ストレスに対処する。基本は受動的瞑想法、リラックスを得るための方法。

b) ポジティブ・シンキング:創造的なこと、体を動かすこと、そして、人間関係も重要である。

c) 意思決定:能動的瞑想法による意思決定の方法と、決めたことを実行する手順。

d) 想像の力によるいくつかの方法:言葉にしたり想像したりすることで実現に近づける。

e) ストレス管理:受動的瞑想法と能動的瞑想法を組み合わせて行う。

f) 疼痛コントロール:瞑想法やイメージによる疼痛コントロール。

霊的側面

・『全的な癒しは自分の人生を見つめ直し、より良い生き方を探すことと呼応します。それは個々の症状に対する治療法という狭い意味ではなく、最も広い意味、最も根本的な意味での療法と言えるでしょう。

1.ガンになる理由

・ガンの理由を肉体的、心理的、霊的各側面に探る。体と心と霊性の調和が大切であること、そして魂の成長について考える。

2.死と臨終を考える

・死は避けて通れない重要な問題であり、目をそらさず見つめる必要がある。できれば、身近な親族と話し合う機会を持つよう努める。

3.心霊療法

・『心霊手術の信憑性については何年も激しい討論が続いていますが、私は超自然療法の経験、特にフィリピンの心霊手術の経験はよく知られているので、そのことについても紹介します。すべては私の経験を通して真に正しいと思ったものです。

絶望的な心情にある患者はよくこうした不思議な現象に引きつけられるものです。しかし、すぐ飛行機に飛び乗って、フィリピンやインドなどへ行くようなことはしないでください。そして選択したら、それが最良の結果をもたらすように、その治療に専念してください。

こうした方法が自分に合わないと思ったら、無理に試すようなことはしないでください。

本当の癒しは自分の内にあることを信じて努力してください。心霊療法自体の効果もさることながら、それによって目を開かされる新たな世界観や霊的領域への顧慮にも重要な意味があります。』

4.霊的成長(全体を通して)

反省、内省、黙想

a) 自分がしてしまったこと、またはした方が良かったのにしなかったことなどについて、やましさや否定的な気持ちは持つべきではない。

b) 過去から学び、現在を受け入れ、もっと幸せで健康な明日のために「今」を生きるようにする。

信念

c) どんな状況でも泰然として乗り超えていけるかどうかは自分の信念次第である。

霊的な癒し

d) 体と心と霊性が一つになったとき、癒しが起きる。

・『私自身の治療はジグソーパズルを一つ一つ埋めていくような作業でした。私は最初の外科的手術の後は、食事療法と瞑想法と鍼と虹彩診断療法、それに心霊療法とマッサージも行いました。また、短期間、化学療法と放射線治療も試し、全部で27の療法をやりました。

この中で、私が唯一マイナスの効果を感じたのは放射線治療でしたが、私は自分がやってみた個々の療法について良いとか悪いとか議論するべきではないと思っています。と言うのも、良いか悪いかは個々人によって異なるので、一般論では語れないからです。 

 

こちらのサイトに虹彩学に関することが紹介されています。

治癒への環境づくり

患者を取り巻く人々

何でも包み隠さず、心から打ち解けて話し合える人がいると非常に良い。

・同じようなことをしている人のグループは大きな心の支えになる。

・手紙を書くのも、自分の体験を伝え、分かち合うのに大変よい手段である。

・個人的な人間関係では、正直になることが大切である。

療法を組み立てる際の注意点

・ガン患者は無力感を感じて訪れるが、実は回復のためにはやることがたくさんあると気づく。

瞑想法をしっかりやることから始めるのがいちばんいいと思う。

・重要度を順序づけするための「意思決定」が大切である。

・瞑想法、食事、ポジティブ・シンキングが柱になると思うが、まずは一つのことに専念し、実際に試して評価し、効果があるか続けるべきかどうかを判断した方がよい。

・『体にも心にも負担をかけないようにしてください。今日や明日元気になろうと思うのは無理です。時間はかかります。私にはそれを理解するのが大変でした。私はかつて陸上選手で、デカスロン(十種競技)の激しいトレーニングに慣れていたので、無理をしないことのほうがかえって難しかったのです。最初のころは、がんばりすぎて体に負担をかけて、すっかり行き詰まってしまいました。ここ数年も、体のほうが音をあげてペースを落とすように警告してきたこともありました。適度にやっていくことを学ばなければなりません。

ものごとのバランスよい統合が、生活の質と命の長さを手にするために重要なことです。人生で大切なものの順序づけをしっかりしてください。書き出してみるとよく分かります。そして、自分の決めたことを最後までやり通して、健康に向けての計画を実行していってください。そうすれば、「健康以上」は必ず手に入ります。