自分自身のギックリ腰治療

9月16日土曜日、台風18号は沖縄から九州に向かっていました。既に秋雨前線は刺激され雨模様。乾燥器無し洗濯機の我が家は、コインランドリー頼みとなっています。
少なくとも2、3日は雨だろうと判断し、久々にコインランドリーに行くことにしました。想定は20分乾燥でしたが、ボーッとしているのはもったいないため、本と携帯型老眼鏡を持って行きました。ところが、なんとケースの中はカラ。中身の眼鏡が入っていません。ガーン。

10年程前に行ったレーシックの完全補正手術により、視力は小学校時代をしのぐ「2.0」、おそらく今も「1.5」は維持していると思います。これにより、眼鏡がないと本を読むのはかなり苦しいことになっているのですが、目を極力細め、全神経を眼に集中させることで、厳しいながらも読み始めました。

一方、背もたれのないイスは腰が痛くなりやすいので、普通であれば意識して、あるいは無意識に体を微妙に動かし、腰を固まらないようにしているようなのですが、この時は、少なくとも20分間ほぼ固定状態だったと思います。これが、おそらく「ギックリ腰」の原因だと思われます。

 

眼鏡が下のケースに入っていれば。。。

「うっ!?」

テーブルに両手をつき、思いっきり腕の力を使って、立ち上がりました。数歩あるくと痛みは緩和され、腰を曲げたり捻ったりしなければ生活はなんとか問題なさそうです。明日は、年1回の相澤良先生を囲む会が都内で行われるため、何とかせねばと思い、就寝前に鍼治療を試みました。

頚や肩のこり、口内炎、花粉症、風邪の初期、体調不良時、謎の足首痛など、自分への鍼治療はめずらしくないのですが、腰はうつ伏せの状態で行うことになります。腕を動かすと背中の筋肉は緊張し硬くなり、体を動かすと場合によっては筋力により鍼は曲がります。折れる心配はありませんが、筋肉のとっては好ましいものではないと思います。
受傷当日のギックリ腰の治療は、遠隔部への置鍼、原発部位への単刺(刺したら、すぐに抜く)が基本ですが、この日は様子見という意識もあり、骨盤上方の圧痛部5、6か所への単刺のみとしました。

翌朝、起床時の印象は良かったのですが、残念ながらほとんど変わらない状態でした。ただ、両手を頼りにすれば立ち上がることは可能で、「ズキッ」とくる動作時の鋭い痛みも一瞬なので、予定通り会には出席できました。座っていた時間は約3時間+アルコール摂取が良くなかったのか、その日の夜は悪化しました。この日を「10」とすると初日の昨日は「7」という感じです。

現在、業務委託による訪問の仕事も行なっているのですが、半分がマッサージです。そのため「何とかしないとまずい!」という状況に追い込まれることとなりました。


9月17日の夜は受傷後40時間位たっており、炎症はないと判断して全て置鍼としました。背中の上方、肩甲骨下部付近も、腕が届く範囲で圧痛を探し、両手をモゾモゾさせながら、何とか刺入しました。おそらく理想的な刺鍼ポイントからは1cm近くずれていたかもしれません。こうして、15本程刺鍼し、約15分間置きました。この結果、翌日の痛みは「7」に戻ったという感じでした。


18日も同様に行いましたが、この日は居眠りしてしまったこともあり、結果的に1時間近く置鍼することになりました。前日から既に筋肉の改善は進行していたと思いますが、おそらく、この長い置鍼時間もプラスに働いたものと思います。幸いにも翌日の痛みは「3」くらいまでに改善されていました。

手を使うことなく、立ち上がることもできるようになり、ほぼ自然に動けるレベルになりました。最もホッとしたのは、バックでの駐車です。特に右に捻る動作では激痛があり、痛みを我慢し、歯を食いしばって車を何とかとめていたのですが、この気になっていた、危険な事態も回避できました。

 

21日夜、残念ながら痛みはほぼ「3」で横ばい状態でした。しつこい痛みが骨盤直上、背骨近くの奥の方に感じます。最も疑われる筋肉は多裂筋です。一瞬の鋭い痛みはないのですが、イスから立ち上がり、背筋を伸ばすと2、3秒、ズーンとする嫌な鈍痛が後を引く感じです。

そこで3日ぶりに自己治療をすることにしました。今回の体勢は横向き、鍼は寸6・3番(長さ50mm・太さ0.2mm)という少し長く、少し太い鍼を使い、体勢的に刺鍼可能な範囲の圧痛ポイントを狙って単刺+雀啄(鳥がクチバシでつつくような刺激を加える手法)で施術しました。刺入の深さは場所によりますが、3~4cm程だと思います。この際、1ヵ所、トリガーポイント(関連痛を伴う硬結)をヒットした時にみられる「ビクッ」とする局所短収縮(LTR)がありました。また、鍼尖に粘りつくようなゲル状の感触がありました。こうして、この施術により奥にくすぶっていた硬いブツと緊張はだいぶぬけた印象があり、翌日は1.5」になっていました。

 

「脊柱(背骨)を支えるために強力で重要」といわれる多裂筋(今回は場所的に腰多裂筋)が、イスに腰掛け、やや前傾となっている上体を、地面から引っ張るように存在する重力に対抗し、緊張を維持したまま、約20分間必死に支え続けた結果の産物だったのだろうと思います。

 

画像出展:「肉単」

出版:エヌ・ティー・エス

今回の自己治療を通して、再確認できたことは、ギックリ腰の治療は遠隔治療および30分以上の長い置鍼と、単刺・雀啄で圧痛、硬結をピンポイントで狙うことが最重要であるということです。そして、良い睡眠(早寝+睡眠時間)も忘れてはいけない大切なポイントだと思いました

 

画像出展:GATAG