胃痛と背中痛

概要
胃痛がある場合、背中の胃の裏側付近にも痛みが出る場合があります。これは患者さまにとっては非常に苦痛となります。ただし、胃以外の、十二指腸、胆のう、膵臓、腎臓、心臓、肺でも、それらの不調により、背中に痛みが出ますので、背中の痛みに関係する臓器は胃だけということではありません。

 

ポイント
1.胃痛があり、背中側の肩甲骨下部から胃の裏側付近に痛みがある場合、

  その痛みは胃痛の関連痛の可能性があります。

 

補足説明
胃痛であれば、まずは胃腸薬を服用するのが一般的だと思います。あるいは症状が辛い場合は、内科や胃腸科で診察されていると思います。ここでは胃痛がある時に背中にも痛みが出て困っているという場合についてまとめました。
鍼灸の経穴の中には胃兪という経穴があります。場所は背中で肩甲骨より下になります。

一方、西洋で約150年前に始まり、医師資格者が実践しているものに、オステオパシーというものがあります。この中にチャップマン反射点とよばれる各内臓の診断、治療点があるのですが、この反射点は筋膜の深層にできた神経節状の収縮であるとされ、例えば背部にある胃の反射点は肩甲骨のほぼ中央の高さで脊柱の左骨際とされています。機能障害があるときにみられ、改善すると消えるという性質があります。治療原理は反射点に軽い圧をかけることにより、自律神経を通じて内臓に影響を与えるというものになります。
このように東西の医学において、胃に対する治療点は背部にもあるということがわかります。当院では特にオステオパシーに基づいた治療は行っていませんが、背部も重要な対象として治療にあたっています。