口内炎

概要
一般的にみられるのが「アフタ性口内炎」です。主に疲労による免疫力低下やストレス、睡眠不足、栄養不足(特にビタミンB2)などが関係しています。症状は5mm程の円形で白い潰瘍が、唇の内側や頬あるいは舌や歯ぐきなどにできます。通常は10日~2週間程でなくなります。

治りが悪かったり、頻繁にできてしまうような場合は、アフタ性でないことも考えられるため、病院での診察をお勧めします。一方、頬の内側を噛んでしまったりしてできるのが、「カタル性口内炎」です。これは細菌や薬品の刺激などにより起こります。特徴は口の粘膜が腫れたり水疱ができたりします。

 

ポイント
1.治りが悪かったり、頻繁にできる場合は病院での受診をお勧めします。
2.鍼灸治療では、消化器系の問題か、ストレスからくるものかを判断し四診

  により治療方針を決めます。
3.特効穴治療を加えます。

 

補足説明
鍼灸治療では、消化器系であれば脾経や胃経、免疫低下や体の変調であれば腎経や肺経などに注目しますが、四診により治療方針を決めます。
標治は、背部のストレスラインや腹部や後頚部、側頚部の硬結、圧痛などに刺鍼します。


付記(特効穴治療)
自己体験になりますが、特効穴治療の事例としてご紹介します。
例えば歯で傷つけてしまった場合、特に薬を使うこともなく、そのままにしておくと、2、3日後くらいから痛みが出始め、その後、潰瘍化します。こうなると、特に熱かったり、辛かったりする食事をすると人迷惑な痛みが起こり、食事するのが嫌になるほどの時もあります。炎症がピークを迎えるのに4、5日、その後鎮静化するまで約1週間、トータル2週間弱という感じです。
特効穴治療では、注目すべきは肺経と大腸経といういずれも腕を通るものです。この2経を触診し線状の細い硬結を探します。
一般的には肺経は尺沢や孔最という経穴に出る場合が多く、一方、大腸経は曲池や手三里という経穴に出る場合が多いと思います。
これらの部位を目安に触診し、最も気になるポイントの2穴を選び、その細い線状の硬結に当たるように刺入します。当たると少しひびくような反応があります。そして、15分程置鍼しておきます。効果としては、すぐに治るわけではないのですが、ピークを迎える前に消火活動が始まり、痛みが強くなる前に鎮静化するという感じです。治療をしていて、鍼灸治療の根幹となる自然治癒力の実証実験をやっているような感想をもちました。口内炎のために鍼灸治療を受ける人は少ないと思いますが効果は期待できます。