Q&A

Q1.鍼灸治療は効きますか?

A1.鍼灸を物理刺激療法として考えると、鍼によって作られた微小な傷に対する

   修復作業は、止血のため血管を収縮させた後、修復のための栄養分等を運ぶ

   ため、血管は拡張し血流を高めます。これは体内に分泌される化学伝達物質

   によるものですが、科学的に証明されています。全ての人に現われる反応で

   あり、鍼灸治療の明確な効果といえます。一方、東洋医学の気血津液を整え

   て自然治癒力を高めるという効果は、科学的な説明ではありませんが、鍼灸

   治療が好きな人や効果を期待している人、信じている人の方が効果が出やす

   いと感じています。これは治したいという患者様の「気」と良くしたいとい

   う施術者の「気」のベクトルが合っているからであると思います。

 

Q2.内臓の病気に効きますか?

A2.3つの観点から効果が期待できます。1つは内臓をコントロールしている自

   律神経の働きを整えるという点です。自律神経が適切に機能していれば、活

   動モードの交感神経と休息モードの副交感神経のバランスが適正化され、内

   臓は本来の働きを提供します。2つ目は筋肉などと同様に、血流が改善され

   ることにより、常に新鮮な酸素と栄養分が臓器に供給、一方、老廃物と二酸

   化炭素は回収され、臓器の健康を保つことができます。3つ目は、臓器も動

   くことが大切であり、そのためには、体、組織が強張ることなく柔らかいと

   いうことが重要になります。なお、腹腔内では臓器の種類によって漿膜の被

   われ方は異なりますが、漿膜の表面はツルツルしており、動きやすくなって

   います。

 

Q3.1回で治りますか?

A3.ぎっくり腰などの急性の運動器疾患については1回の治療で大きく改善させ

   ることは可能です。一方、慢性化したものや不定愁訴のような症状は1回の

   治療で完治させることは、かなり難しいとお考えください。

 

Q4.鍼は痛くないですか?

A4.ほぼ無痛ですが、完全ではありません。また、チクっとした痛みではありま

   せんが、しこりのように硬くなっている筋肉を緩める場合は体の深部に響く

   ような感覚があります。特に状態が良くない場合ほど、この響く感覚は強く

   現れる傾向があります。また、トリガーポイントという刺鍼点をうまく捉え

   ると、筋肉によっては局所単収縮という「ビクッ」とした反応があります。

   ただし、これらは治療効果にとっては望ましい反応です。また、細いスジ

   (腱等)が硬くなって痛みの原因になっている場合、そのスジに直接鍼を当

   てることがあります。この場合は痛みを伴う可能性が高いとお考えくださ

   い。ただし、刺鍼前に行うかどうかについてご意向を確認します。

 

Q5.鍼は何本くらい刺しますか?

A5.全身の気血津液を調整するために、よく使うツボは30程ありますが、これ

   らは身体に働きかける力が強いため、主訴や部位、状態、鍼灸の感受性(経

   験)などを踏まえ、優先順位の高いツボの選択を行います。鍼数は10本前

   後になるのが一般的です。一方、ストレスを改善したり、筋肉の硬結を取る

   ための鍼は10~40本程になります。手法は刺鍼後10~30分程そのま

   まにしておく置鍼と、単刺といって硬結に対し鍼を刺入し直ぐに抜く方法

   (即刺即抜)を組み合わせます。これは治療効果と体への負担の両面から最

   も適した治療を行うためです。

 

Q6.鍼はどれくらい深く刺しますか?

A6.東洋医学の考え方である経絡を調整する目的では、ほとんどの部位で刺入は

   5㎜前後です。また、表面の筋肉の筋膜に対して刺鍼する場合も脂肪の厚さ

   によりますが、刺鍼は浅いものになります。一方、小殿筋などのように深層

   の筋肉の硬結に刺鍼する場合は、患者様の体形によって様々ですが、5㎝を

   超える場合もあります。最も注意を要するのは肺や腎臓などの臓器近辺への

   刺鍼ですが、解剖学の知識をもって治療にあたっていますのでご安心くださ

   い。

 

Q7.お灸は熱くないですか?

A7.灸には隔物灸や灸頭鍼とよばれる温かく気持ちのよい灸と、皮膚に直接のせ

   る透熱灸というものがあります。後者の場合、風邪の初期や手術痕、手足の

   関節付近の腱や靭帯に使う場合があります。透熱灸はツーンとした熱さがあ

   りますが、逆に熱さを感じないときは症状が出ている場合で、熱さを感じる

   まで灸を続けるのが一般的な治療となります。当院では紫雲膏という軟膏を

   薄く塗った上に灸をのせるため、熱さは多少緩和されます。なお、灸治療に

   ついては事前に患者様にご説明し、ご納得頂いた場合のみ行います。灸を行

   わない場合は、部位にもよりますが、運動鍼を加えることにより治療効果を

   高めます。

  

Q8.副作用はありますか?

A8.治療後に痛みが増したり、体がだるくなったりする場合があります。前者の

   痛みは筋肉が軟らかくなり感覚神経の働きが高まるためと考えられます。後

   者のだるさは鍼灸の刺激が強すぎる場合等にみられます。いずれも治癒に向

   かう一過性の反応であり問題はありません。

 

Q9.風邪ぎみですが治療を受けても大丈夫ですか?

A9.風邪は鍼灸治療の適応疾患です。ただし、高熱がある場合は感染症や鍼灸不

   適応疾患のおそれれもあるため、病院での診察を優先してください。

 

Q10.血液をサラサラにする薬を飲んでいますが問題ないですか? 

A10.治療を行うことは問題ありませんが、薬の影響で出血(内出血)しやすく、

   凝固するまでの時間も長くなるため青アザになることがあります。初診の予

   診票でチェックさせて頂きます。

 

Q11.ペースメーカーをしていますが治療は受けられますか?

A11.基本的には問題ありません。ペースメーカは徐脈性不整脈を治療するための

   機器なので、すべての不整脈を治療できるものではありませんが、不整脈が

   出ているようであれば、まずは主治医の先生の診察を受けてください。

 

Q12.人工透析をしていますが、治療は受けられますか?

A12.問題ありませんが、もし、発熱がみられる場合は、まずは主治医の先生の診

   察を受けてください。

 

Q13.治療後にお酒を飲んでもいいですか?

A13.少量であれば問題ありませんが、量が多くなると治療効果にはマイナスで

   す。少量でストップしてください。

 

Q14. 治療後に青アザ(内出血)になっていますが問題ないですか?

A14.皮下にある血管に刺入された場合、鍼が非常に細いために鍼穴が瞬時に塞

   がってしまい、内出血となります。通常は2週間前後できれいな状態に戻り

   ますのでご安心ください。